大学生と社会人の交流対抗戦『Badminton Survivor(バドミントン・サバイバー)』が、11月25日から27日まで、愛知県の一宮市総合体育館で開催されている。2日目の26日は、男女各ダブルスの準々決勝から決勝までが行なわれた。
インカレの中止を受けて、中央大学バドミントン部でコーチを務める藤本ホセマリ氏が、「大学生たちに実戦の機会をつくりたい」と実行委員会を立ち上げて開催した大会。準備を進める中で、実業団で活躍する社会人選手との交流戦という形になった。
「コロナの影響で大学生たちは実戦の機会がなくなってしまっただけでなく、実業団チームにアピールする場もなく、進路を決めるという部分でも難しかった」と藤本氏は大学生たちの実情を説明する。今回の交流戦は、社会人選手と実際に試合をする中で、社会人や実業団チームスタッフに大学生プレーヤーたちの力を知ってもらい、今後のリクルーティングに生かしてもらいたいというねらいもあったという。
26日に行なわれたダブルス決勝トーナメントでも、勝ち上がった社会人と学生の対戦が実現した。
男子ダブルスでは準決勝に滝口/川島(中央大)、山下/山田(日本体育大)の大学生ペア2組、小林/宮嶋(ジェイテクト)、浦井/三浦(丸杉)の社会人ペア2組が進出。
滝口/川島、山下/山田は、それぞれ社会人ペアの前に敗れ、決勝進出はならなかったが、社会人との対戦で得た課題を今後の取り組みにつなげることになる。
小林/宮嶋と浦井/三浦で争われた決勝は、小林/宮嶋が2-0のストレートで勝利。同じ東海地区ということで練習試合もよく行なうといい、お互いに手の内を知り尽くしたペア同士の対戦だったが、「試合前に考えていたプラン通りにプレーできた」という小林/宮嶋が快勝した。
【優勝した小林/宮嶋(ジェイテクト)のコメント】
小林晃(左)
「自分たちのやりたいプレーがしっかり出せました。相手はドライブでどんどん来るタイプだったので、我慢してかわして、逆に攻めの形をつくれました」
宮嶋航太郎
「試合に入る前に、二人でこうやってプレーしようというプランを持って入りました。相手の空いているところとかうまく見つけられて、長いラリーに持ち込まれる前に、低い展開で勝てたのがよかったと思います」
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/宮原和也