11月21日、『2020 ALL JAPAN Badminton高校選抜大会 Win back ~大切なものを取り戻そう~』(福岡県・九州国際大付高体育館、若松体育館)が開幕した。このイベントは、10月に大阪で行なわれた男子同様、全国トップレベルのチームが団体戦で頂点を争う交流大会。全国大会の中止などでライバルと試合をする機会が少なくなっている高校生のために、女子も実施しようと指導者らが立ち上がった。
実行委員長を務める九州国際大付の明神憲一監督によると、開催にあたり声をかけたのは、中止となった今年3月の高校選抜に出場を決めていた西日本の高校と、8月に青森で行なわれた全国高校交流試合の上位4校。会場や日程、新型コロナウイルスの感染防止などの観点から、今回の規模での実施となったという。会場は無観客とし、参加者および関係者は感染予防を徹底。声をかけたすべてのチームが参加できたわけではないが、各地から17校が参戦して熱い戦いを繰り広げた。
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すべての高校が1、2年生の新チームで挑んだ今大会。2日間に渡って開催される試合はA~Dの4つのグループに分かれて予選リーグを行ない、その後、各グループの順位による「決勝リーグ」で最終順位を決める(試合は2複3単、3ポイント先取で打ち切り)。初日は予選リーグ全試合と、グループCとDのみ決勝リーグ1戦目を実施した。
熱戦の末に予選リーグを首位通過したのは、ふたば未来学園(福島)、柳井商工(山口)、四天王寺(大阪)、青森山田(青森)の4チーム。全国高校交流試合の“トップ4”が新チームとなっても強さを発揮した。
このうち決勝リーグ1戦目を戦ったのが、Cグループ1位の四天王寺と、Dグループ1位の青森山田。ともに予選で快勝を重ねた2校の一戦は、第1ダブルスのエース対決を制した青森山田が勢いに乗り、3-1で勝利。優勝に向けて大きな白星をつかみ取った。
明日22日は、各決勝リーグの残りの試合が行なわれる。総力戦を制してチャンピオンに輝くのはどのチームか――。
初日の結果は以下の通り。
【予選リーグ結果】※丸数字は順位
▼Aグループ
ふたば未来学園 3-1 倉敷中央
ふたば未来学園 3-0 開志国際
ふたば未来学園 3-0 県岐阜商
ふたば未来学園 3-0 鹿児島
倉敷中央 3-1 開志国際
倉敷中央 3-0 県岐阜商
倉敷中央 3-0 鹿児島
県岐阜商 3-2 鹿児島
開志国際 3-0 県岐阜商
開志国際 3-1 鹿児島
①ふたば未来学園(福島)②倉敷中央(岡山)③開志国際(新潟)④県岐阜商(岐阜)⑤鹿児島(鹿児島)
▼Bグループ
柳井商工 3-1 佐賀女子
柳井商工 3-0 園田学園
柳井商工 3-0 八代白百合学園
佐賀女子 3―1 園田学園
佐賀女子 3-0 八代白百合学園
園田学園 3-2 八代白百合学園
①柳井商工(山口)②佐賀女子(佐賀)③園田学園(兵庫)④八代白百合学園(熊本)
▼Cグループ
四天王寺 3-1 富山国際大付
四天王寺 3-0 九州国際大付
四天王寺 3-0 高田商
富山国際大付 3-0 九州国際大付
富山国際大付 3-0 高田商
九州国際大付 3-0 高田商
①四天王寺(大阪)②富山国際大付(富山)③九州国際大付(福岡)④高田商(奈良)
▼Dグループ
青森山田 3-0 岡崎城西
青森山田 3-0 諫早商
青森山田 3-0 勝山
岡崎城西 3-2 諫早商
岡崎城西 3-1 勝山
諫早商 3-1 勝山
①青森山田(青森)②岡崎城西(愛知)③諫早商(長崎)④勝山(福井)
【決勝リーグ】
※21日はグループC・Dの1位、2位、3位同士の1試合目を実施
▼1位グループ
青森山田 3-1 四天王寺
▼2位グループ
富山国際大付 3-2 岡崎城西
▼3位グループ
九州国際大付 3-0 諫早商
▼4位グループ
勝山 3-0 高田商
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/湯浅芳昭