10月10日(土)、来週13日に開幕するBWFワールドツアー・デンマークOP(オーデンセ/Super750)に出場する日本代表が、出発前の取材に応じた。今大会は3月の全英OP(バーミンガム/Super1000)以来となる上位大会で、日本代表は男子シングルスの西本拳太(岐阜県バドミントン協会)、女子シングルスの奥原希望(太陽ホールディングス)、女子ダブルスの松本麻佑/永原和可那(北都銀行)、福島由紀/廣田彩花(丸杉Bluvic)の6名が参戦。久々の大会出場に向けての意気込みなどを語った。ここでは、松本麻佑/永原和可那のコメントを紹介する。
永原(写真左) 3月以来久しぶりの試合になりますが、まずは(新型コロナウイルスの)感染予防対策を徹底して、体調を整えながら、満足のいく結果で終われるように頑張りたいと思います。
松本 デンマークOPに向けて、自分たちでも調整してきました。自分たちの力を発揮できるように、全力で戦っていけたらと思います。
――出場を決断した決め手は?
永原 デンマークでも感染予防対策をしっかりと取ってくださると聞いていました。最後まで迷った部分はありましたが、私たちも予防を徹底しながら出場すればいいかなと思い、参加することにしました。
松本 全英OPから一度も試合がない状況で全日本総合が(12月に)開催されることが決まり、一度試合をしておきたいなという気持ちもありました。(実戦の)雰囲気というのは試合でしか味わえないので、行こうと思いました。
――求める結果は?
永原 全英OPでは、自分たちの満足いく結果を残すことができませんでした(準々決勝敗退)。今回は久しぶりの試合ですが、この期間に自分たちがやってきたことを全力で出しきった後に結果がついてくると思うので、一つひとつ自分たちらしい試合ができたらいいと思います。
松本 最初から最後まで内容にこだわりながら、優勝をめざして頑張りたいです。(A代表に選ばれてからは)これだけの長い期間、日本で練習してきたことがなかったので、(今回は)2人で課題に取り組んできたことを少しでも試合に生かせればと思います。
――具体的に取り組んだ課題は?
永原 全英OPの時に、最後にレシーブで引いて負けてしまったので、そこが課題でした。
松本 レシーブで点数を取れなくなることが多いので、レシーブのバリエーションを増やすことを意識しながら練習してきました。
――デンマークOPはSuper750だが強豪選手が少ない。戦い方の確認より、雰囲気を体感する方が重要か
松本 欧州の(デンマークやブルガリアの)強い2ペアと当たる可能性がありますし、相手は地元で強気でくると思うので、試合勘がない中で、どう戦っていくかは大事にしていきたいです。
――ツアー中断の期間中にタカマツ(髙橋礼華/松友美佐紀)ペアが解散(※髙橋が引退)。それを踏まえ、どのような気持ちで試合に臨むか
永原 タカマツペアは、ずっと日本を率先して引っ張ってくれた存在。その存在がいなくなり寂しい気持ちもありますが、今度は自分たちがタカマツペアのような存在になれるように頑張りたい。先輩たちの気持ちも、引き継いで頑張れたらと思います。
松本 自分たちの目標であり、ライバルでもあったので、(五輪レースの)最後まで一緒に戦えなかったのは残念です。2人のいる(五輪金メダリストという)位置を自分たちの目標に、頑張りたいと思います。
取材・写真/平野貴也