10月16日にBWFワールドツアー・デンマークOP(オーデンセ/Super750)4日目が行なわれた。この日は各種目の準々決勝が実施され、日本代表6選手が登場した。
女子シングルスの奥原希望(上写真)は、地元デンマーク選手と対戦。世界ランク48位の相手に対し、第1ゲームを16本で制した奥原。第2ゲームも主導権を握ったまま試合を進め、最後は21-12で勝利。危なげなく準決勝進出を決めた。
女子ダブルスは福島由紀/廣田彩花、松本麻佑/永原和可那の2ペアがともにベスト4入りを決めた。第1シードの福島/廣田は、イングランドのバーチ/スミスと激突。第1ゲームを福島/廣田が13- 21で落とす展開となったが、第2ゲームを奪い返した後の最終ゲーム、日本ペアが18オールから抜け出して21-19で勝利。底力を発揮した福島/廣田が準決勝に進むと、松本/永原も世界ランク21位のデンマークペアに第1ゲームこそ19本でねばられたが、続く第2ゲームを15本で退けて勝利を飾り準決勝へ。優勝候補の2ペアが、しっかり上位に勝ち進んだ。
男子シングルスの西本拳太は、デンマークのベテラン、H・K・ヴィテンフス(デンマーク)と対戦。パワーとねばり強さのある相手に対し、西本は第1ゲームを12本で先制。第2ゲームも7オールから10連続得点で引き離した西本が2-0で勝利をつかみ、ベスト4入りを決めている。
海外勢では、男子シングルスの周天成(台湾/チョウ・ティエンチェン)とスリカンス・キダムビ(インド)のトップランカー同士が激突すると、1時間を超える熱戦を周天成が勝利。試合後、「ずっと集中して戦った。スリカンスにチャンスを与えてしまうと、彼のプレッシャーに押されて、速い展開の試合になってしまうから」と振り返った周天成。一方、敗れたスリカンスは「この試合ではポジティブなことをたくさん得られた」と、トップ選手との勝負を経験して手応えをつかんでいた。また、デンマーク対決となったアンダース・アントンセンとヤン・O・ヨルゲンセンの勝負は、後輩のアントンセンが2-0で勝利。このデンマークOPを最後に第一線を退く決意をしていたヨルゲンセンは、試合後に関係者から花束が贈られた。
女子シングルスでは、リオ五輪金メダリストのキャロリーナ・マリーン(スペイン)がベイウェン・ツァン(アメリカ)を下して準決勝へ。男子ダブルスではラングリッジ/エリス(イングランド)、イワノフ/ソゾノフ(ロシア)らが準々決勝を突破している。
4日目の結果、準決勝の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準々決勝(10月16日)
西本拳太②〔21−12、21−12〕0●H・K・ヴィテンフス(デンマーク)45分
▼準決勝(10月17日)
周天成(台湾) − アンダース・アントンセン(デンマーク)
西本拳太 − ラスムス・ゲンケ(デンマーク)
【女子シングルス】
▼準々決勝(10月16日)
奥原希望②〔21−6、21−12〕0●ユリエ・ダワール・ヤコブセン(デンマーク)29分
▼準決勝(10月17日)
奥原希望 – ミシェル・リー(カナダ)
キャロリーナ・マリーン(スペイン)− イボンヌ・リー(ドイツ)
【男子ダブルス】
▼準決勝(10月17日)
イワノフ/ソゾノフ(ロシア) − ラーン/ベンディ(イングランド)
ラングリッジ/エリス(イングランド) − エイプ/ケアー(デンマーク)
【女子ダブルス】
▼準々決勝(10月16日)
福島由紀/廣田彩花②〔13−21、21−16、21−19〕1●バーチ/スミス(イングランド)63分
松本麻佑/永原和可那②〔21−19、21−15〕0●トゥーグセン/フォウガード(デンマーク)45分
▼準決勝(10月17日)
福島由紀/廣田彩花 – ブシュ/シュルツ(デンマーク)
松本麻佑/永原和可那 – G・ストエワ/S・ストエワ(ブルガリア)
【混合ダブルス】
▼準決勝(10月17日)
C・アドコック/G・アドコック(イングランド) − マイオ/パレルモ(フランス)
ラムスフス/ハートリッチ(ドイツ)− エリス/スミス(イングランド)
文/バドミントン・マガジン編集部
コメント/BWF(世界バドミントン連盟)
写真/BADMINTONPHOTO