バドミントン界のレジェンドといえば、ピーター・ゲード(デンマーク)、タウフィック・ヒダヤット(インドネシア)、リー・チョンウェイ(マレーシア)、林丹(中国)の4人。7月に林丹が、中国代表からの引退を発表。事実上、国際舞台の第一線を離れることになり、バドミントンの一時代が終幕したことは、長年のバドミントンファンにとって寂寥感を覚える出来事だっただろう。
男子シングルスの新たな時代は、桃田賢斗がリードしていることは誰もが認めるところだろうが、各国からはレジェンドたちの後継者といえる存在が台頭している。
昨年、鼻のガンの影響もあり引退したリー・チョンウェイの後継者としてマレーシア国内で大きな期待を担っているのが、22歳のリー・ジジャだ。
身長186センチの恵まれた体格は大柄なヨーロッパ選手と並んでも見劣りすることなく、競技に打ち込むまじめな性格も、将来性を感じさせる。どの国でもそうだが、マレーシアでも多くの才能あふれる選手たちがジュニアから競争の激しいシニアへの移行に苦労する中、ジジャは着実にステップアップし、ワールドツアーの中で男子シングルスの猛者たちと渡り合っている。
2020年には世界ランキングで自己最高となる10位をマーク。東京オリンピックの1年延期も、伸び盛りの彼にとっては有利に働くだろう。
バドミントン・マガジン10月号の海外選手クローズアップでは、リー・ジジャのこれまでのキャリアや彼の人柄、バドミントンでの持ち味について、ジジャをよく知る現地記者に寄稿してもらった。
今、彼は自身のプレーをさらに進化させるために、特別なプランに取り組んでいるという。彼がどのようなことに取り組んでいるのかはぜひ本誌の記事をご覧になっていただければと思うが、キーワードは“桃田賢斗のようなプレー”。ワールドツアーのコートで対峙するトップランカーが語る桃田評も興味深い。
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文/バドミントン・マガジン編集部