【大会情報】BWFが2020年10月以降の新たなスケジュールを発表

8月27日、BWF(世界バドミントン連盟)は、2020年10月以降のBWFワールドツアーのスケジュール変更を発表した。

BWFは新型コロナウイルスの感染拡大などにより、3月以降の各種大会の中止・延期を発表しており、今年5月に開催を予定していた世界国・地域別対抗戦トマス杯・ユーバー杯(デンマーク・オーフス)も、10月に延期する対応をとっていた。今回のBWFが発表したスケジュールには、延期したトマス杯・ユーバー杯が残されており、感染状況が悪化しない限りは、約7カ月ぶりにトップ選手たちが集う国際大会が実施されることになる。

3月の全英OP(Super1000)以降に中断していたワールドツアーも、BWFは選手やスタッフ、運営側の安全性などを考慮したうえで、今年開催するワールドツアー上位大会を4大会にすることを発表。ワールドツアーランキング上位者が参戦できるWTファイナルズを11月に開催(会場は未定)することも合わせて発表している。

■2020年10月以降の主要大会・ワールドツアー上位大会

◎10月3日〜11日
トマス杯・ユーバー杯(デンマーク)

◎10月13日〜18日
デンマークOPⅠ(オデンセ/S750)

◎10月20日〜25日
デンマークOPⅡ(オデンセ/S750)

◎11月10日〜15日
アジアOPⅠ(未定/S1000)

◎11月17日〜22日
アジアOPⅡ(未定/S1000)

◎11 月25日〜29日
WTファイナルズ(未定)

■中止が決まった上位大会

フランスOP(S750)

福州中国OP(S750)

香港OP(S500)

インドネシアOP(S1000)

マレーシアOP(S750)

タイOP(S500)

インドOP(S500)

今回の大きな変更点は、世界ランキング上位者が参加しているワールドツアー上位大会(S500〜1000)がデンマークで2大会、アジア圏内の国(または地域)で2大会を開催することだ。デンマークOPⅠは、トマス杯・ユーバー杯の翌週に実施。さらにその翌週に、デンマークOPⅡが行なわれる。ト杯ユ杯に出場するトップ選手は3週連続で大会に臨むことになるが、その後は2周間の移動期間などを設けて、11月10日からアジア圏内の国・地域で2週連続で大会を実施。デンマークOPⅠ・ⅡはSuper750、アジアOPⅠ・ⅡはSuper1000のレベルに設定されている。

なお、10月に開催予定だったフランスOP、11月の福州中国OP、香港OPの中止が決定。11月・12月に日程を延期していたインドネシアOP、マレーシアOP、タイOP、インドOPも中止が決まっている。

新たに設定された大会に加えて、ワールドツアーランキングの順位などによって出場資格が決まるWTファイナルズは、アジアOPⅡの翌週11月25日〜29日に実施される。このため、WTファイナルズの出場資格を手にした選手は、3週連続で上位大会に出場することもあり、疲労やケガなどのリスクも高まる。さらに、日本では12月1日から全日本総合選手権(東京)の開催を予定しているため、選手によっては4週連続で大会に参戦することにもなりそうだ。

文/バドミントン・マガジン編集部

投稿日:2020/08/28
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