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【交流試合】ふたば未来学園が埼玉栄との激闘を制して頂点到達!<男子ダイジェスト>

インターハイの代替イベントとして企画された交流試合、START FROM TOHOKU 2020 全国高校交流試合(青森県・マエダアリーナ)が、8月17日に大会最終日を迎えた。この日は、男子の決勝トーナメント準決勝から決勝までと、各順位決定戦などが行なわれ、ふたば未来学園(福島)が埼玉栄(埼玉)との決勝を制して頂点に立った。

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8月17日/フォトギャラリー 

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8月16日/フォトギャラリー    / 

優勝を果たしたふたば未来のメンバー

【ダイジェスト】

16日に行なわれた予選リーグと決勝トーナメントの結果により、準決勝の2試合は浪岡(青森)VS埼玉栄(埼玉)、ふたば未来学園(福島)VS青森山田(青森)となった。その準決勝で勝利し、先に決勝進出を決めたのはふたば未来だ。第1ダブルスの山下啓輔/武井凜生が青森山田の鈴木海里/宮下龍邦とのエース対決を2-0で制すると、第2ダブルスの長身ペア・杉浦壮哉/末永逸貴が山家一紗/原田吏音を7本、13本と圧倒。そして、主将の稲光翔太郎も盤石の試合運びで2年生の大森誼を寄せつけず、チームは3-0で勝利。優勝まであと一勝とした。

青森山田は3位決定戦でも敗れ、結果は4位に。主将の山家(写真右)は、「力は出し切れました」と胸を張った(左はパートナーの原田)

一方の準決勝を勝ち上がったのは埼玉栄だ。開催地・青森での優勝をめざす浪岡に対し、まず第1ダブルスの目﨑駿太郎/西田陽耶が八岩慎之介/飛田修をストレートで撃破。第2ダブルスは、本田光/山﨑諒羽が左利きペアの渡邊拓斗/後藤拓人に苦しんだものの、勝負所を制して23-21、21-18で勝利。トップシングルスの柴田拓実主将は江口慶との対決を気迫あふれるプレーで制して決勝進出を決めた。

準決勝の第2ダブルスで接戦を展開した浪岡の渡邊(右)/後藤

決勝戦は、ふたば未来VS埼玉栄のライバル対決に。ともに真っ向勝負で挑んだ試合は、第3シングルスまでもつれる大熱戦となった。2面展開で始まったダブルス2試合は、埼玉栄の西田/目﨑が山下/武井をストレートで下して先勝。第2ダブルスはふたば未来の杉浦/末永が本田/山﨑とのファイナル勝負をものにし、スコアを1-1とした。これで勢いに乗りたいふたば未来だったが、第1シングルスは埼玉栄のエース・内野陽太が稲光にストレート勝ち。埼玉栄が2-1とし、優勝に王手をかけた。

埼玉栄のエースダブルスとして、チームに勢いを与えた目﨑(左)/西田

しかし、ここからふたば未来が強さを発揮する。第2シングルスを任された1年生の齋藤駿が、アグレッシブなプレーで3年生の吉村太成をストレートで破ると、「シングルスのエースとして負けられない」とコートに入った2年生の武井が奮起。ダブルスの敗戦から気持ちを切り替え、3年生の武田航太とのファイナル勝負を14本で競り勝ち優勝を決めた。

2時間半近く続いた手に汗握る大激闘。力の限りを尽くして戦った両校の選手たちに、会場からは温かい拍手が送られた。

ふたば未来の優勝を決めたシングルスエースの武井

【優勝コメント】

ふたば未来学園・本多裕樹監督

「女子同様に、3年生だけでなく、1、2年生にもこういったプレーの場を与えていただいたことに感謝しています。そして、様々な状況の中で、埼玉栄チームと決勝で本気でぶつかり合えたことがうれしいです。どの試合も、どちらに勝利が転ぶかわからない展開でしたが、選抜もインターハイもない中で、久しぶりに、子どもたちに感動をもらえました。よく頑張ったと思います」

ふたば未来学園・稲光翔太郎主将

「女子が優勝して、男子も続きたいという思いはありました。決勝はキャプテンとしてチームに貢献できず少し悔いはありますが、チームメートが頑張ってくれて優勝することができ、素直にうれしいです。次々と大会がなくなる中でも、みんなで毎日、『何かできることはないか』と考えて全力で取り組んできたことが優勝につながったと思います」

準優勝:埼玉栄
3位:浪岡
4位:青森山田

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳、黒崎雅久

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