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【交流試合】栄冠はふたば未来学園の手に!決勝で青森山田Aを下して頂点に!<女子ダイジェスト>

インターハイの代替イベントとして企画された交流試合、START FROM TOHOKU 2020 全国高校交流試合が、8月14日に大会2日目を迎えた。この日は、女子の決勝トーナメント準決勝から決勝までと、各順位決定戦などが行なわれ、インターハイ4連覇中のふたば未来学園が青森山田Aとの決勝を制して頂点に立った。

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【ダイジェスト】

13日に行なわれた予選リーグと決勝トーナメントの結果により、準決勝の2試合は、ふたば未来学園(福島)対四天王寺(大阪)と青森山田A(青森)対柳井商工(山口)。まず、ふたば未来と四天王寺の試合は、ふたば未来のダブルス2組が、チームに勢いをつける。2面展開で行なわれたこの試合。第1ダブルスの廣上瑠依/杉山薫は四天王寺の兒玉亜依/坂中琴音に対して、第1ゲームこそ中盤まで競り合ったものの、このゲームを21-17で先取すると、第2ゲームは11本に抑える完勝。そして、ふたば未来は第2ダブルスの山浦波瑠/田部真唯も20本、18本のストレート勝ちを収めた。続くシングルスでは、ふたば未来の主将・中静朱里が四天王寺の1年生・岩城杏奈を寄せ付けずに2−0。王者が貫禄を見せた。

また、準決勝もう一試合の青森山田Aと柳井商工の試合で、強さを見せつけたのは地元の青森山田Aだった。昨年のインターハイで敗れている柳井商工が相手だっただけに、接戦も予想されたこの試合。しかし、青森山田Aの第2複・内田美羽/大澤陽奈が松本みなみ/浦田歩穂を12本、18本で仕留めると、第1ダブルスの加藤佑奈/髙橋美優も、金廣美希/長廻真知に第1ゲームを奪われながらの逆転勝ち。1年生対決となった第1シングルスで、石川心菜が明地陽菜に13本、15本で完勝を収めた青森山田Aが決勝へと駒を進めた。

準決勝・第1ダブルスのエース対決を制したのが青森山田の加藤(右)/髙橋
柳井商工の金廣(左)/長廻は準決勝・第1ダブルスでファイナル勝負に持ち込むも、最後は18本で惜敗

準決勝と同様、2面展開で行なわれた、ふたば未来学園と青森山田Aの決勝戦。先手を取ったのは青森山田だった。青森山田は第2ダブルスの内田/大澤が、山浦/田部に対し17本、9本として先勝する。しかし、ふたば未来は、第1ダブルスの廣上/杉山が青森山田のエースダブルスである加藤/髙橋をファイナル17本で退けると、直後に第1シングルスの中静も青森山田の石川を撃破して形勢逆転。青森山田は髙橋がシングルスで廣上に競り勝ち2−2としたが、最後は18年全中シングルス優勝の杉山が内田とのファイナルゲームを制して、ふたば未来に歓喜の瞬間が訪れた。新型コロナウイルスの影響でインターハイ5連覇の夢を絶たれた今年のふたば未来学園だが、このイベントを制したことで、改めてその実力があったことを示した。

決勝戦の第2シングルスを制したふたば未来学園の杉山
優勝を決めて涙を流すふたば未来学園のメンバー。IH5連覇は幻となったが、今回の交流試合を制して全国トップの実力を示した
優勝したふたば未来学園のメンバー

ふたば未来学園・本多裕樹監督

「今年はこういったイベントができないものだと思っていました。そういったなかで、いろんな方の協力があり、3年生をはじめプレーする場を提供していただいた。勝ち負けというよりかは、思いを全て出し切ろうというなかでの優勝でした。チーム全員に、この大会を通してよく頑張りましたと伝えたい。先が見えないなかでも1日1日努力してきたことが、こういう形で報われたと思っています」

ふたば未来学園・中静朱里主将

「正直、(優勝できて)ホッとしました。今までやってきた6年間の集大成を全て出し切れて、本当によかったなと思います。自分の試合では、ここで勝つことでチームの後押しをできればいいと思って、1本1本、チームを盛り上げるつもりでプレーしていました。また、(卒業した)先輩たちからも頑張れと言ってもらっていたし、たくさんの人たちの思いも背負いながら優勝できたのでよかったです」

準優勝:青森山田A
3位:柳井商工
4位:四天王寺

取材・文/吉井信行

写真/菅原淳、黒崎雅久

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