インターハイの代替イベントとして企画された交流試合、START FROM TOHOKU 2020 全国高校交流試合が、8月13日に青森県のマエダアリーナで開幕した。団体戦のみで実施されるこの交流試合は、女子の予選リーグと決勝トーナメントが行なわれベスト4が出そろった。
8月13日/試合結果は こちら
試合はまず、3チームずつがAからFの6つのリーグに分かれて予選リーグを実施。各リーグの1位が決勝トーナメントに進出する方式で行なわれた。各リーグで1位になったのはふたば未来学園(福島)、四天王寺(大阪)、西武台千葉(千葉)、青森山田A(青森)、聖ウルスラ学院英智(宮城)、柳井商工(山口)の6チーム。この中でAリーグのふたば未来学園と、Fリーグの柳井商工は決勝トーナメントでシード扱いとなるため、自動的にベスト4進出が決定した。
ふたば未来学園の主将・中静朱里が「6年間の集大成として、今まで支えてくださった方や、こうした試合を開催してくれた方のためにも全力で戦いたい」と話せば、柳井商工の主将・松本みなみは「柳井商工というチームで日本一を取れていないので、今年こそは日本一を取りたいと全員でやってきました」と話し、頂点への意欲を示した。
そして、ベスト4の残る2つの椅子をかけて行なわれた試合では、四天王寺と西武台千葉、青森山田A と聖ウルスラ学院英智が激突した。ともに2面展開で行なわれた負けられない勝負。まず、四天王寺と西武台千葉の試合で先制したのは四天王寺だった。第2ダブルスの木山琉聖/神山和奏が、西武台千葉の木下紗良/杉山凛にストレート勝ちして勢いをつけると、エースダブルスの兒玉亜依/坂中琴音も第2ゲーム20オールからのシーソーゲームを競り勝って王手。四天王寺は第1シングルスの1年生・岩城杏奈もストレート勝ちを収めて準決勝へと駒を進めた。「準決勝で対戦するふたば未来には、(3年前の)全中の決勝で負けて、高校で勝つことを目標にしてきました。今回は勝ちたいです」(四天王寺主将・兒玉亜依)
また、青森山田Aと聖ウルスラ学院英智の試合では、優勝候補筆頭と目される青森山田Aが主導権を渡さなかった。同時に行なわれたダブルス2試合のうち、青森山田のエースである髙橋美優が遠藤心夏と組んで出場した第2ダブルスで青森山田が先制。これに第1ダブルスの加藤佑奈/大澤陽奈が続いて2−0とし、勝利にあと1歩と迫ると、最後は第1シングルスの内田美羽が聖ウルスラの横内美海にストレート勝ち。青森山田Aがベスト4最後の椅子を勝ち取った。「明日は去年のIHで負けた柳井商工との試合なので、気持ちをつくっていきたい」(青森山田主将・加藤佑奈)
14日は女子団体戦の準決勝から決勝戦までと、2・3位リーグ、各順位決定戦などが行なわれる。
文/吉井信行
写真/菅原淳、黒崎雅久