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【コロナ対策】日本協会が「バドミントン活動ガイドライン」を発表!

6月4日、日本バドミントン協会は「新型コロナウイルス感染症対策に伴うバドミントン活動ガイドライン」を発表。このガイドラインには新型コロナウイルスに関する基礎情報や感染防止対策などのほか、バドミントンを再開するにあたっての留意点などが紹介されている。

日本協会のガイドラインはこちら(日本協会ホームページに移動します)

練習再開においては、自粛前に比べて体重や筋肉量などの変化や、心肺機能、柔軟性などの低下が懸念されるため、ケガなどのリスクを避けるのに十分なウオーミングアップ・クールダウンの実施を促している。また、練習強度も、各年代・レベルに適した時間や休息、メニューなどを考えながら、段階的に引き上げていくことも必要とした。

環境面については、日常的な感染予防と同じように、消毒の準備や人との距離・間隔を空ける(フィジカルディスタンス)などの注意事項のほか、「飛沫拡散防止のために運動中は大声を出さない」「移動や休憩中にはマスクなどを使用する」といった注意点もあった。

バドミントンを実際にプレーする場合、シャトル、ネット(支柱)などの共用で使用する部分からの感染に注意が必要とし、感染拡大防止のためには「使用する物の消毒」と「自分自身の予防消毒」にも取り組むことが求められる。また、コート内での注意点については

・ネット付近でのプレー(ヘアピンなど)は(選手やネットとの)距離が近くなるので注意する。一律禁止とはしないが、運動強度が高く飛沫感染のリスクがある場合には、練習メニューを考慮する

・ダブルスでは、パートナーと接近する場合があるので注意する。プレー間にインターバルを設けて消毒するなどの配慮をする。また、コート内での会話や接触は避け、コート外でマスク着用や消毒をした上で行なう

・シャトルの受け渡しの際に、ラケットを使用して手を極力使わないようにし、シャトルやシャトルに触れた手を顔に近づけないようにする

・床の汗は、モップなどで拭き取る(自分のタオルを使用して拭かない)

・ラケットやシューズなどの道具は自分専用の物を準備する。やむえず共用の物を使用する時は、使用前後に消毒する

などの具体的な対策が盛り込まれている(ガイドラインより一部抜粋)。

練習再開時に必要な心構え

5月25日に緊急事態宣言が解除され、6月に入ってからは少しずつスポーツを再開する動きが出始めている。自粛期間中は、自宅や屋外での自主トレーニングに取り組んでいた愛好者や学生も、体育館の貸し出しや部活動などの再開によって、シャトルを打つ機会が増えるだろう。しかし、コロナウイルスへの警戒を完全に解く段階ではなく、今後はガイドラインに掲載されている「トレーニングフェーズ」に沿った活動が求められる。

このトレーニングフェーズは、都道府県、市町村の方針に従うことを前提として(部活は学校の方針)、練習やトレーニングができる状況をステップ1〜4のフェーズに分けて紹介。現在はステップ2〜3(緊急事態宣言の解除)の段階に位置しているが、ステップ2と3ではコート内での練習人数や練習内容に違いがあるため、各チームの代表者、指導者は、練習者へ周知や理解を得ながら運営をしていく必要がある。なお、大会や対外試合の実施はステップ4(新しい生活様式)の段階に入ってからを想定しており、大会開催にあたってのガイドラインは後日発表される。それまでは、大会の中止・延期の対応が求められる。

今回発表されたガイドラインには、室内競技を実施する際の換気について「換気は常時行なうことを基本とし、施設内の換気施設使用や窓や扉などの開放を実施すること。常時換気が行なえない時には、定期的に換気を行ない密閉状態を避ける」と記されており、活動人数によっては、参加制限などを行なうことも勧めている。

風の影響を受けやすいシャトルを扱うバドミントンは、換気などによって通常通りのプレーができない可能性が高くなる。また、練習時間やコートに入れる回数なども制限されるなど、満足のいく練習ができないケースも考えられる。しかし、こういった状況だからこそ、求められるのは愛好者や学生たち一人ひとりのモラル。人への思いやりから、バドミントンの新たな練習様式が生まれ、多くの人が楽しめる競技へと進化することにも期待したい。

文/バドミントン・マガジン編集部

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