5月22日、BWF(世界バドミントン連盟)はコロナウイルスの影響で中断されているBWFワールドツアーの新たな開催日程を発表した。
バドミントンの国際大会は、3月に開催された全英OP(Super1000/バーミンガム)が終了した翌日3月16日以降の大会を一時中断。それ以降、東京オリンピック1年延期の決定や、バドミントンの各種大会の中止・延期、世界ランキングの凍結などが相次いで発表されている。
現在はコロナウイルスの感染などが収束し始めている国・地域が増えており、他の主要スポーツでは国内のリーグ戦などを再開。バドミントンのトップ選手は世界各国を転戦して戦うため、世界的にコロナウイルスが落ち着いた状況にならなければツアーの再開は難しいが、BWFは各国・地域の協会などと協議した上で8月以降の新たな日程を決定している。この中には、ツアー中断により開催できなかった上位大会も含まれており、3、4月に開催予定だったインドOP(S500)やマレーシアOP(S750)などは11〜12月に実施される予定。一方、S500のシンガポールOPは、今年の中止が決定している。
世界的に収束の目途が立っていない中で新日程が発表されたものの、感染の状況などによっては、今度も再度日程が変更される可能性は十分にある。さらに、BWFのトーマス・ルンド事務局長は、現時点で各国の渡航制限の解除などを予測することは難しいとした上で、ツアー再開に関して「(選手らの)絶対的な安全性が明らかにならない限り、(ツアーを)再開することはないだろう」と話している。
なお、1年後の東京オリンピック・パラリンピックの選考レースに関する規則については、今後の状況を踏まえた上で、後日詳細を発表するとしている。
●Super1000〜300(赤字は日程変更した大会)
9月1日〜6日 台北OP(S300/台北)
9月8日〜13日 韓国OP(S500/ソウル)
9月15日〜20日 中国OP(S1000/常州)
9月22日〜27日 ダイハツ・ヨネックスジャパンOP(S750/東京)
10月13日〜18日 デンマークOP(オデンセ/S750)
10月20日〜25日 フランスOP(パリ/S750)
10月20日〜25日 ニュージーランドOP(オークランド/S300)
10月27日〜11月1日 マカオOP(マカオ/S300)
10月27日〜11月1日 ザールロアルクスOP(ザールブリュッケン/S100)
11月3日〜8日 福州中国OP(福州/S750)
11月10日〜15日 香港OP(香港/S500)
11月17日〜22日 インドネシアOP(ジャカルタ/S1000)
11月17日〜22日 シド・モディ国際(ラックナウ/S300)
11月24日〜29日 マレーシアOP(クアラルンプール/S750)
11月24日〜29日 韓国マスターズ(光州/S300)
12月1日〜6日 タイOP(バンコク/S500)
12月8日〜13日 インドOP(ニューデリー/S500)
12月16日〜20日 WTファイナルズ(中国・広州)
●Super100
8月11日〜16日 ハイデラバードOP(インド)
8月25日〜30日 陵水中国マスターズ(陵水)
10月6日〜11日 オランダOP(アルメレ)
●団体戦
10月3日〜11日 トマス杯/ユーバー杯(デンマーク/オーフス)
すでに年内の中止が決まっている大会、中断中の大会は以下の通り。
●中止が決定した大会
オルレアンマスターズ(3月24日〜29日/S100)
シンガポールOP(4月7日〜12日/S500)
アジア選手権(4月21日〜26日)
パンアメリカ選手権[個人](4月23日〜26日)
USOP(6月23日〜28日/S300)
カナダOP(6月30日〜7月5日/S100)
ロシアOP(7月7日〜12日/S100)
秋田マスターズ(8月18日〜23日/S100)
ベトナムOP(8月25日〜30日/S100)
インドネシアマスターズ(9月29日〜10月4日/S100)
●中断中の大会
ドイツOP(3月3日〜8日/S300)
スイスOP(3月17日〜22日/S300)
欧州選手権(4月21日〜26日)
オーストラリアOP(6月2日〜7日/)
文/バドミントン・マガジン編集部