3月15日に開催されたBWFワールドツアー・ヨネックス全英OP(バーミンガム/Super1000)最終日は、各種目の決勝戦が行なわれた。ここでは、男女シングルス決勝戦の試合をレポートする。
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シングルスは、男子に新王者が誕生した。
決勝戦は、前回大会の決勝で桃田賢斗に破れ準優勝だったビクター・アクセルセン(デンマーク/上写真)が、世界ランク2位の周天成(チョウ・ティエンチェン/台湾)を2−0で破り、全英OP初優勝を飾った。
第1ゲームは、序盤からリードして11-7から5連続得点で一気に突き放したアクセルセン。第2ゲームは、周天成が中盤に追い上げを見せたが、15-12まで詰め寄るのが精一杯。アクセルセンがリードを保ち、最後はサービスのリターンがアウトになって決着した。
前日には、後輩のアンダース・アントンセンが周天成との試合で負傷して棄権。デンマーク勢対決は実現しなかったが、欧州勢で唯一決勝に残ったアクセルセンが意地を見せ、全英のタイトルをつかみとった。
女子シングルス決勝は、2年連続で同一カードに。昨年の女王・陳雨菲(チェン・ユーフェイ/中国)と戴資穎(タイ・ツーイン/台湾/上写真)の勝負は、序盤から高度なラリー戦が展開。第1、2ゲームともに、ほとんど点差がつかない拮抗した試合となったが、この接戦を制したのが戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)だ。巧みなコントロールと正確な配球でねばる陳雨菲を振り回して第1ゲームを制すると、第2ゲームは中盤以降にスピードを上げて突き放し21-15。前回決勝の雪辱を果たし、2年ぶり3回目の優勝を飾った。
決勝の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−13、21−14〕0●周天成(台湾)46分
【女子シングルス】
戴資穎(台湾)②〔21−19、21−15〕0●陳雨菲(中国)44分
取材・文/平野貴也
写真/BADMINTONPHOTO