3月14日に開催されたBWFワールドツアー・ヨネックス全英OP(バーミンガム/Super1000)4日目は、各種目の準決勝が行なわれた。ここでは、試合を終えた選手らのコメントを紹介しよう。
記事・コメントの一覧はこちら
東京五輪前最後のビッグタイトル
全英オープン2020 CSテレ朝チャンネル2で
1回戦から決勝まで連日放送!!
女子シングルスの準決勝に勝ち進んだ奥原希望(上写真)は、連覇をねらう第1シードの陳雨菲(チェン・ユーフェイ/中国)と対戦。前回大会と同じカードだったが、出だしから相手に逆を突かれる場面が目立った。「フォアからクロスへ切れる球を打ってくるイメージがあったけど……」と予想とは違う攻撃に苦しんだ奥原は、特にラウンドからのクロスショットをノータッチで決められるケースが多く、第1ゲームは14-21で押しきられた。
第2ゲームは、奥原がフットワークのスピードを上げてねばりを見せたが、カウンターをねらった球のコースが甘く、攻撃に転じきれなかった。相手の攻撃に対し、フットワークとレシーブ力でねばる奥原の姿に歓声が沸く場面はあったが、18-16から逆転を許し、2度目のマッチポイントで攻めきられた。「上から、短く落ちる速い球にもう少し早く対応できれば」と敗戦を振り返った奥原。4年ぶりの優勝とはならず、2年連続ベスト4に終わった。
もう一方の準決勝は、戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)が2−1でキャロリーナ・マリーン(スペイン)を撃破。相手のスピードに苦しんで第1ゲームを落としたが、相手のねらいを外す配球で翻ろうし、逆転勝利に持ち込んだ。決勝戦は、昨年と同一カードとなった。
男子は、前回準優勝のビクター・アクセルセン(デンマーク)が2年連続の決勝進出。ジョナタン・クリスティ(インドネシア)やリオ五輪金メダルの諶龍(チェン・ロン/中国)を破って勝ち上がってきたマレーシアの期待のホープ、リー・ジジャ(マレーシア)に第1ゲームを奪われて苦しんだが、ファイナルゲームは底力を発揮した。もう一方のブロックは、第1シードの周天成(チョウ・ティエンチェン/台湾)が勝ち上がった。第1ゲームの中盤、追い上げを見せていたアンダース・アントンセン(デンマーク)が、右足首をくじいて負傷。プレーを続行できず、キケンした。
準決勝の結果、決勝の対戦カードは以下の通り。
【男子ダブルス】
▼準決勝(3月14日)
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔17−21、21−23、21−19〕1●リー・ジジャ(マレーシア)73分
周天成(台湾)○〔17−14、途中キケン〕●アンダース・アントンセン(デンマーク)26分
▼決勝(3月15日)
周天成(台湾) − ビクター・アクセルセン(デンマーク)
【女子シングルス】
▼準決勝(3月14日)
陳雨菲(中国)②〔21−14、23−21〕0●奥原希望43分
戴資穎(台湾)②〔19−21、21−13、21−11〕1●キャロリーナ・マリーン(スペイン)62分
▼決勝(3月15日)
陳雨菲(中国) − 戴資穎(台湾)
取材/平野貴也 構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO