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【全英OP2020】山口茜、奥原希望の2人がベスト8進出!<2日目:シングルスダイジェスト>

312日に開催されたBWFワールドツアー・ヨネックス全英OP(バーミンガム/Super1000)2日目は、各種目2回戦が行なわれた。5種目で勝ち進んだ日本代表だが、海外のライバル勢に苦戦を強いられている。ここでは、男女シングルスのダイジェストを紹介する。

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女子シングルスは、山口茜(上写真)、奥原希望が勝ち上がった。山口は、髙橋沙也加との日本勢対決に2−0で勝利。第1ゲーム序盤は点差のつかない展開だったが、中盤にミスショットが目立つ髙橋に対して、山口が8連続得点。第1ゲームを先取すると、第2ゲームも高橋のバックアウトやサービスミスで山口がリード。終盤は髙橋の追い上げもあったが、最後は山口が21-15で逃げきった。

「丁寧にいき過ぎました。明日以降は、もう少しアグレッシブに、楽しさを前面に出せたらいいと思う」と反省点を挙げた山口。準々決勝では、2016年リオ五輪女王のキャロリーナ・マリン(スペイン)と対戦する。

なお、この試合の結果により、髙橋は五輪レースのポイントで山口や奥原を逆転する可能性がなくなったが「ポイントは計算していませんし、追い越すというより、少しでも近づきたいと思っています」と、構わず次戦でのパフォーマンスアップをめざす意思を示した。

山口とともに五輪出場を確実にした奥原(上写真)は、デンマーク選手にストレートで完勝。準々決勝では、昨年の世界選手権決勝で敗れたプサルラ・V.シンドゥ(インド)と対戦する。「前回の対戦からの取り組みを出せればいい。コート内のスピードを磨いてきた。やってきたことを出しきっていい勝負ができれば」と雪辱に闘志を燃やしている。

大堀彩は、第5シードのラチャノック・インタノン(タイ)の攻撃を防げず、ストレート負け。そのほかの海外勢では、第7シードの何冰嬌(へ・ビンジャオ/中国)が敗れた以外は、順当に8強シードの選手が勝ち上がっている。

男子は、常山幹太が第1シードの周天成(チョウ・ティエンチェン/台湾)に善戦したが、金星はつかめず。第1ゲームは、常山のネット前への配球が冴えた。競り合いの中21-19で先取。第2ゲームも四隅への配球で相手を振り回すなど健闘したが、終盤にリードを奪えずに24-26で落とすと、ファイナルゲームは失速して12本で敗れた。第2ゲームの接戦を取りきれずに「心が折れてしまった」と悔しがったが、世界のトップクラスとギリギリの勝負ができた手応えは残り、今後のシード選手との戦いに向けては収穫となった。

西本拳太も王子維(ワン・ツーウェイ/台湾)に敗れて2回戦で姿を消した。主導権を握れない中でねばりを見せたが、第2ゲームは相手のネットインが多く、流れをつかめなかった。また、男子の海外勢では、林丹(リン・ダン/中国)と諶龍(チェン・ロン/中国)の五輪王者対決が実現。諶龍が2−0で勝利を収めた。男子は欧州開催の利を生かし、ベスト8にデンマーク3選手が勝ち残った。準々決勝では、アンダース・アントンセンとラスムス・ゲンクの同国勢対決が行なわれる。

日本選手の結果、準々決勝の対戦カードは以下の通り。

【男子シングルス】

常山幹太●1〔21−19、24−26、13−21〕②周天成(台湾)82分

西本拳太●0〔16−21、16−21〕②王子維(台湾)50分

▼準々決勝(3月13日)

諶龍(中国) − リー・ジジャ(マレーシア)

石宇奇(中国) − ビクター・アクセルセン(デンマーク)

周天成(台湾) − 王子維(台湾)

ラスムス・ゲンク(デンマーク) − アンダース・アントンセン(デンマーク)

【女子シングルス】

▼2回戦(3月12日)

山口茜②〔21−13、21−15〕0●髙橋沙也加34分

奥原希望②〔21−12、21−16〕0●リーネ・フォウマーク・カエスフェルト(デンマーク)33分

大堀彩●0〔11−21、11−21〕②ラチャノック・インタノン(タイ)34分

▼準々決勝(3月13日)

陳雨菲(中国) − ラチャノック・インタノン(タイ)

奥原希望 − プサルラ・V.シンドゥ(インド)

戴資穎(台湾) − ポンパウィ・チョチュウォン(タイ)

山口茜 – キャロリーナ・マリーン(スペイン)

取材・文/平野貴也
写真/BADMINTONPHOTO

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