2月16日に開催されたアジア団体選手権(フィリピン・マニラ)最終日は、決勝トーナメントの決勝戦が行なわれた。
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【女子決勝戦】
大会2連覇に挑んだ日本女子。オーダーは第1シングルスに山口茜、第1ダブルスに福島由紀/廣田彩花を起用し、髙橋沙也加、志田千陽/松山奈未、大堀彩の布陣で勝負に出る。一方、決勝の相手となった韓国も、昨季ブレイクしたアン・セヨンが第1シングルスを担い、第1ダブルスの李紹希(イ・ソヒ)/申昇瓚(シン・ソンチャン)でポイントをねらいにくるオーダー。第2ダブルスに金昭英(キム・ソヨン)/孔熙容(コン・ヒヨン/韓国)が待っているだけに、日本にとっては山口とアン・セヨンの戦いが、チームの勝敗を左右する大事な一戦となった。
昨年は、アン・セヨンにフランスOP、韓国マスターズの準決勝で敗れた山口だったが、今季は1月のタイマスターズ(Super300)の決勝戦で初勝利。長身かつ、ねばり強いラリーを仕掛けてくるホープに対して、山口は第1ゲームを21-18で先制する。第2ゲームは、取っては取られのシーソーゲームを20オールから2連取したアン・セヨンが制し、勝負はファイナルゲームに突入した。
その最終ゲームは、アン・セヨンが9−4と前半でリードを広げる展開も、ここから7連続得点をあげた山口が逆転に成功。中盤は再びポイントの奪い合いとなって15オールとしたが、連続得点などで先に抜け出したのがアン・セヨン。20-16でマッチポイントを握った。
後がない状況となった山口。しかし、1点ずつ差をつめてアン・セヨンにプレッシャーをかけると、20オールに持ち込んでデュース。さらに21オールとした山口は、ここから2連続ポイントを奪ってエース対決が決着。起死回生の勝利を手にした日本が、先制ポイントをつかんだ。
重要な一戦をモノにした日本は、続く第1ダブルスの福島/廣田が、李紹希/申昇瓚を相手に連続得点をコンスタントに奪い21-16。第2ゲームは一転してポイントの取り合いとなったが、17-16から一気に4連続得点を手にした福島/廣田が、2−0で強敵を下し優勝に王手をかけた。
勝てば連覇達成という場面で登場した第2シングルスの髙橋は、韓国のベテラン・成池鉉(スン・次ジヒュン)と対決。韓国の元エースを相手に、髙橋は第1ゲームを15-10とリードを奪うと、そのまま押し切って21-16で先制。第2ゲームも序盤から点差を広げた髙橋が21-12で勝利し、日本が韓国を3−0で退けて2連覇を達成した。
決勝の結果は以下の通り。
【女子】
▼決勝
日本 3−0 韓国
山口 茜②〔21−18、19−21、23−21〕1●アン・セヨン83分
福島由紀/廣田彩花②〔21−16、21−16〕0●李紹希/申昇瓚53分
髙橋沙也加②〔21−16、21−12〕0●成池鉉46分
文/バドミントン・マガジン編集部