2月11日に開幕したアジア団体選手権(フィリピン・マニラ)。新型コロナウイルスの影響により、中国と香港などが参加できず(フィリピン政府により入国禁止措置がとられた)、男子は10日に予選リーグ・組み合わせの再抽選を実施。日本が入ったグループDはタイと2チームのみとなり、リーグの上位2チームが進める決勝トーナメント・準々決勝には自動進出することが決定している(女子も同じ)。12日には大会2日目が行なわれ、日本は第2シードの男子が強豪タイと対戦した。
男子は桃田賢斗、園田啓悟/嘉村健士ら世界ランキング上位の単複エースが不在のなか、若手選手が中心となって挑んだ。勝てば予選リーグ1位となる一戦だったが、日本は序盤から苦戦をしいられる。第1シングルスに起用された常山幹太は、昨年の世界選手権銅メダルのカンタフォン・ワンチョレンと激突すると、0−2のストレート負け。続く第2ダブルスも、保木卓朗/小林優吾がベテランのボディン/マニーポンにこちらもストレートで敗戦した。
あとがなくなった日本。第2シングルスの渡邉航貴が昨年の世界ジュニアで3連覇を達成したクンラビット・ビティサランとの勝負に挑むも、1−1からのファイナル勝負に9-21で敗戦。0−3で黒星が決まった日本は、その後の第2ダブルスに出場した古賀輝/齋藤太一が敗れたものの、第3シングルスの奈良岡功大が、2年前のジャパンOP(Super750)準優勝の実績があるコーシット・ペッパダブに2−0で勝利。期待のホープが一矢報いたが、日本は1−4で敗れてリーグ2位通過。決勝トーナメント・準々決勝では、リーグ1位のチームとの対戦が決まった。
なお、大会連覇をねらう日本女子は、13日にマレーシアと対戦する。
日本の結果は以下の通り
▼グループD
日本(1敗)1−4 タイ(1勝)
MS1 常山幹太●0〔14−21、16−21〕②カンタフォン・ワンチョレン51分
MD1 保木卓朗/小林優吾●0〔19−21、18−21〕②ボディン/マニーポン42分
MS2 渡邉航貴●1〔21−17、13−21、9−21〕②クンラビット・ビティサラン59分
MD2 古賀輝/齋藤太一●1〔21−19、18−21、11−21〕②ニッピフォン/タンウパット
MS3 奈良岡功大②〔21−14、21−13〕0●コーシット・ペッパダブ45分
▼グループA
インドネシア(1勝)4−1韓国(1敗)
※リーグ戦は2チームのみ
▼グループB
マレーシア(1勝)5−0カザフスタン(2敗)
▼グループC
フィリピン(1勝)3−2シンガポール(1敗)
【女子】
▼グループY
インドネシア(1勝)5−0フィリピン(2敗)
■2月11日の結果
【男子】
▼グループB
インド(1勝)4−1カザフスタン(1敗)
▼グループC
台湾(1勝)5−0フィリピン(1敗)
【女子】
▼グループX
韓国(1勝)5−0カザフスタン(1敗)
※リーグ戦は2チームのみ
▼グループY
タイ(1勝)5−0フィリピン(1敗)
文/バドミントン・マガジン編集部