2月1日、BWF(世界バドミントン連盟)と中国バドミントン協会は、2月25月から3月1日まで開催される予定だった陵水中国マスターズ(Super100)の延期を発表した。
現在、中国・武漢を中心に新型コロナウイルスによる肺炎が拡大している問題を受け、BWFと中国協会は同大会の実施について検討。1月29日には、BWFが「陵水中国マスターズの日程変更などは未決定」と発表していたが、新型コロナウイルスに対する安全面や健康面などのリスクを考慮し、「現時点で大会を延期することが賢明である」と同連盟と協会が判断した。
正式な変更日程についてはまだ決まっていないものの、代替開催は5月の可能性を探りながら話し合いが進んでいる模様。BWFと中国協会は、開催地や各協会、選手らと話し合いをしながら修正するとしているが、代替日程が5月以降ということから、東京五輪の出場枠が決まる4月28日付の世界ランキングからは対象外となる。陵水中国マスターズの大会格付けはSuper100と低いランクながら、東京五輪出場につながる五輪レースの対象大会の一つだった。
BWFは、このほかの国際大会の開催についても、「新型コロナウイルスに対する世界の動向に注視しながら、大会実施に関する情報を発信していく」としているが、4月21日に中国・武漢で開幕予定のアジア選手権について、現時点での延期・中止の判断は時期尚早としている。
文/バドミントン・マガジン編集部