ヨネックス株式会社は、昨年11月11日に亡くなった創業者の故・米山稔氏の「お別れの会」を1月31日、東京都内で執り行った。
バドミントン界からは、BWF(世界バドミントン連盟)ポール・エリック・ホイヤー会長、アテネ五輪男子シングルス金メダリストのタウフィック・ヒダヤット氏らが式典に出席。二人は出席者を代表し、弔辞も行なった。
また、日本バドミントン協会からも綿貫民輔名誉会長や関根義雄会長、銭谷欽治専務理事などが出席。栂野尾悦子さん、陣内貴美子さんなどヨネックス所属選手として活躍した名選手たちも顔をそろえた。
祭壇には、関係者から愛された人柄を表すような大らかな笑顔の写真。祭壇の両側に置かれたスクリーンに、米山氏とヨネックスが歩んできた歴史が映像で流れる中、参列者は献花台に花を捧げた。
お清め所には、米山氏の過去の功績を振り返るパネルや現物のラケットなどが展示。ルディー・ハルトノ氏、ピーター・ゲード氏といったレジェンドたちから寄せられたメッセージも映し出され、参列者たちは故人をしのんだ。
米山氏の訃報に「選手としてのキャリアの中で、ヨネックスファミリーの一員となれたことを誇りに思う」と語っていたBWFのポール・エリック・ホイヤー会長はバドミントン・マガジンの取材に対し、「ヨネックスそして米山さんは、私を含め、すべての選手にとってすごく大きな存在。彼の哲学、商品のクオリティは嘘をつかない。特にバドミントン界では世界の中でも圧倒的な存在感を示してきたし、今後もそうでしょう」と米山氏の功績についてあらためて敬意を表した。
また、現役引退後もバドミントンの世界的な普及を目指し、リー・チョンウェイやピーター・ゲード、林丹らとヨネックス「レジェンドビジョン」プロジェクトで活動を続けるヒダヤット氏は「私は現役のときからヨネックスを使用していますが、引退してもなおヨネックスファミリーの一員でいられることに、ヨネックスそして米山さんに感謝しています。いまでもヨネックスと一緒に仕事をすること、ヨネックスのためにプロモーション活動をできることを光栄に思っています」とコメントした。
なお、ヨネックス創業の地である新潟では1月20日に「お別れの会」が開催されている。
取材/バドミントン・マガジン編集部