1月7日に開幕したBWFワールドツアー・マレーシアマスターズ(クアラルンプール/Super500)。新年最初の上位大会には、2020年日本A代表選手らが参戦。大会初日は各種目の予選と、本戦1回戦の途中までが行なわれ、出場した日本勢は全員が白星をつかんでいる。
今年からA代表に初選出された男子シングルスの渡邉航貴(上写真/WR42位)は、予選トーナメントからの出場。その予選1回戦では、世界ランク39位のタイ選手との勝負となったが、第1ゲームを渡邉が奪ったあとの第2ゲーム途中で、相手が棄権。予選2回戦に進んだ渡邉は、WR60位のマレーシア選手と1時間のファイナル勝負を演じ、接戦を切り抜けて白星を奪取。本戦の切符をつかんだ。
女子ダブルスは本戦の1回戦が行なわれ、日本からは髙橋礼華/松友美佐紀と福島由紀/廣田彩花の2ペアが登場。五輪レースでは日本勢3番手に位置している髙橋/松友は、タイのトップペアを2−0のストレートで押しのけて2回戦に進出。福島/廣田も、カナダの格下ペアを2−0で一蹴して同じく2回戦に勝ち進んでいる。なお、今季から女子ダブルスで初のA代表入りとなった志田千陽/松山奈未は、8日の1回戦から登場。2018&19年世界女王の松本麻佑/永原和可那は、今大会の出場を見送っている。
男子ダブルスでも、今季から初A代表となった古賀輝/齋藤太一が、韓国のベテラン・高成炫(コ・スンヒュン)/申白喆(シン・ベクチョル)を2−0で下して初戦を突破。世界ランクで日本最上位ペアの園田啓悟/嘉村健士も、クセのあるインドネシアペアを2−0で退け、2回戦へと勝ち上がった(遠藤大由/渡辺勇大、保木卓朗/小林優吾は今大会を欠場)。
日本勢の初日の結果、8日以降の対戦カードは以下の通り。
■初日の結果(1月7日)
【男子シングルス】
▼予選1回戦
渡邉航貴○〔21−9、11−6、キケン〕●タノンサック・サンソンブンス(タイ)20分
▼予選2回戦
渡邉航貴②〔21−16、16−21、21−11〕1●ソーン・ジョーベン(マレーシア)61分
【男子ダブルス】
▼1回戦
園田啓悟/嘉村健士②〔21−10、21−19〕0●アリャ・パンカリャニラ/サントソ(インドネシア)36分
古賀輝/齋藤太一②〔21−13、21−12〕0●高成炫/申白喆(韓国)32分
【女子ダブルス】
▼1回戦
髙橋礼華/松友美佐紀②〔21−10、21−17〕0●ジョンコパン/ラウィンダ(タイ)45分
福島由紀/廣田彩花②〔21−10、21−9〕0●ホンデリッチ/ツァイ(カナダ)36分
■8日以降の対戦カード
【男子シングルス】
▼1回戦(1月8日)
桃田賢斗 – カシャップ・パルパリ(インド)
常山幹太 – プラノイ・H.S.(インド)
西本拳太 – 孫飛翔(中国)
渡邉航貴 – 伍家朗(香港)
【女子シングルス】
▼1回戦
奥原希望 – イップ・プイイン(香港)
髙橋沙也加 – ベイウェン・ツァン(アメリカ)
大堀彩 – ブサナン・ンバルンパン(タイ)
山口茜 – キャロリーナ・マリーン(スペイン)
【男子ダブルス】
▼2回戦(1月9日)
園田啓悟/嘉村健士 – 李龍大/金基正(韓国)
古賀輝/齋藤太一 – 劉成/黄凱祥(中国)
【女子ダブルス】
▼1回戦(1月8日)
志田千陽/松山奈未 – テオーMX/ヤップL(マレーシア)
▼2回戦(1月9日)
髙橋礼華/松友美佐紀 – ボロトワ/デフレトワ(ロシア)
福島由紀/廣田彩花 − 鄭雨/李汶妹(中国)VSスギアルト/ラマダーンティ(インドネシア)の勝者
【混合ダブルス】
▼1回戦(1月8日)
保木卓朗/永原和可那 – S・マギー/C・マギー(アイルランド)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO