12月23日に開催された第28回全国小学生選手権(徳島県/鳴門・大塚スポーツパーク内アミノバリューホール)2日目は、都道府県対抗の男女団体戦(1複2単)の準々決勝から決勝が行なわれた。ここでは、男子団体のダイジェストをお伝えする。
熱戦となった準々決勝を突破してベスト4に名を連ねたのは、京都、愛知、福井、福岡の4チーム。準決勝では、ここまでストレート勝ちを重ねてきた京都が愛知を2-1で下して優勝に王手をかける。反対の山からは、東京との準々決勝に続いて強敵・福岡との接戦を2-1で制した福井が決勝へとコマを進めた。
1複2単の3試合が同時にスタートした決勝戦。この頂上決戦で強さを見せたのは京都だった。夏の全国ABC大会単2位の木根知哉と同8強の福原直太朗を擁する京都は、シングルスの強みを発揮。第2単の福原が先に松井優斗との勝負を2-0で制すると、わずか数秒後に第1単の木根が笹原蒼良を14本、4本で突き放してガッツポーズ。伊田新/笠谷啓人と中谷勇仁/長谷川柊弥のダブルスは福井の中谷/長谷川が1ゲームを奪ったが打ち切りとなり、京都が2-0での優勝を決めた。
京都にとっては、男女を通じてこれが全小団体初優勝。今年度から京都府として取り組んできたという強化練習の成果を最高の形で実らせた。
【優勝コメント】
★髙橋光雅監督
「準優勝の経験はありましたが、優勝に届かず、ずっと悔しい思いをしてきました。今年はメンバーがそろっていて、なんとかチャンスをものにしたいと。京都府として強化してきた成果も出たのかなと思います。絶対的エースでありキャプテンの木根の活躍や、ABC大会8強の福原の成長、そのシングルス2つにダブルス2人の頑張りが加わって、今回は勝つことができました。運もあったかと思いますが、子どもたちが目の前の一つひとつの試合に集中していけたことがよかったですね」
★木根知哉キャプテン
「これまで銀メダルを取ることが多かったので、初めて優勝することができてうれしいです。チームとしての勝因は、一人ひとりが役割をしっかり果たせたこと。自分はエースとして絶対に取らなきゃいけない立場でしたが、みんなも頑張ってくれていて、応援してくれる人もたくさんいたので、しっかり勝ち切ろうと思ってできたのがよかったです」
【結果】(23日)
▼準々決勝
京 都 2-0 茨 城
愛 知 2-1 栃 木
福 井 2-1 東 京
福 岡 2-0 石 川
▼準決勝 ※3面同時展開
京 都 2-1 愛 知
伊田新/笠谷啓人●0〔14-21、9-21〕②世古奏/花井和紀
木根知哉②〔21-13、21-18〕0●長束翔太
福原直太朗②〔21-6、21-10〕0●山脇弘奨
福 井 2-1 福 岡
中谷勇仁/長谷川柊弥②〔21-18、11-21、21-18〕1●中村励心/松尾尚樹
松井優斗②〔21-17、20-22、21-16〕1●内村栞大朗
笹原蒼良●0〔19-21、10-21〕②川野寿真
▼決勝 ※3面同時展開
京 都 2-0 福井
伊田新/笠谷啓人〔17-21、11-12、打ち切り〕中谷勇仁/長谷川柊弥
木根知哉②〔21-14、21-4〕0●笹原蒼良
福原直太朗②〔21-12、21-9〕0●松井優斗
★全国小学生選手権の熱戦の模様は、1月22日(水)発売予定の『バドミントン・マガジン』2月号でも紹介します!
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳