『JTB S/Jリーグ2019』の優勝決定トーナメントであるトップ4トーナメントが、12月21日に、富山県・東洋通信スポーツセンター(高岡市民体育館)で開催。トーナメント初日となったこの日は、男女ともに準決勝の2試合が行なわれた。ここでは男子準決勝・トナミ運輸と日本ユニシス戦をダイジェストでお伝えする。
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【男子・準決勝-1】
地元・高岡での4連覇をめざすトナミ運輸と、4年ぶりの王座奪還が目標となる日本ユニシスが対戦した注目の一戦。強豪同士の対戦は、最後までどちらに転ぶかわからない激戦となった。
トナミ運輸は、シングルス日本A代表の常山幹太が久保田友之祐とのペアで第1ダブルスに出場するなど、ケガなどで選手を欠いてベストオーダーを組めない状況。一方の日本ユニシスも、第1ダブルスは遠藤大由/井上拓斗(上写真・右)、第2ダブルスは金子祐樹/渡辺勇大と、本来のペアとは組み替えてこの試合に臨んでいた。
日本ユニシスは第1ダブルスの遠藤/井上が19本、17本のストレート勝ちで常山/久保田を退けたものの、シングルスに出場した渡邉航貴が苦しむ。渡邉はトナミ運輸のエース・西本拳太に対してファイナル勝負に持ち込んだが、ここはA代表の先輩である西本が貫禄を示して12本で勝利。チーム成績が1−1となり、勝敗は第2ダブルスに委ねられた。
園田啓悟/保木卓朗vs金子/渡辺というカードになった第2ダブルス。金子/渡辺のリードで進んだ第1ゲームだったが、保木が積極的に前に出ていくようになると形勢は逆転。19オールからの連続得点で園田/保木が大事なゲームを奪った。そして、第2ゲームも激しい点の奪い合いとなったが「最後は自分たちの方が多く攻めていたのかなと思います」と保木。24-22で制してトナミ運輸がトップ4トーナメントで2年連続の決勝進出を決めた。
トナミ運輸の荒木純監督は「連覇ということよりも、今年は6月の全日本実業団で負けている借りを返すという思いで、明日はしっかりと戦いたいと思います」と話し、地元での決勝戦に向けてすぐに気持ちを切り替えていた。
▼準決勝
トナミ運輸(S1位)2−1 日本ユニシス(J2位)
常山幹太/久保田友之祐●0〔19-21、17-21〕②遠藤大由/井上拓斗
西本拳太②〔21-15、14-21、21-12〕1●渡邉航貴
園田啓悟/保木卓朗②〔21-19、24-22〕0●金子祐樹/渡辺勇大
取材・文/吉井信行
写真/井出秀人