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【WTF2019】「全種目でベスト4以上に進めてよかった(朴柱奉監督)」<大会総括>

12月15日に閉幕したBWFワールドツアーファイナルズ(中国・広州)は、日本が5種目すべてで決勝トーナメントに進出。男子シングルスの桃田賢斗が優勝、男子ダブルスの遠藤大由/渡辺勇大、女子ダブルスの松本麻佑/永原和可那が準優勝を飾った。ここでは、朴柱奉日本代表監督の大会総括をお伝えする。

朴柱奉ヘッドコーチ(写真中央)

朴監督「世界選手権でも全種目でベスト4に入りましたが、この大会は最初から相手が強くて厳しい大会です。3種目で決勝に進み、桃田選手しか勝てなかったのは残念で、もう1つ勝てればと思いますが、全種目でベスト4以上に進めてよかったです。

優勝した桃田選手は、今季11回目のタイトルです。最後にトップ8の中で勝ててよかった。(決勝は)一番厳しい相手との試合で、ファイナルゲーム5-12から逆転でき、世界一の力を見せられたと思います。チェンジ・エンズをしたところから、相手に疲れも見えていたので、攻撃よりも長いラリーをすることできた(のが勝因)。

男子ダブルスの遠藤(大由)/渡辺(勇大)ペアは、世界ランク1位のインドネシアペアに2回も勝てましたし、決勝戦でも(セティアワン/アッサンに)勝つチャンスがあったと思います。経験のある相手にやられてしまって残念ですが、全体的にいいパフォーマンスだったと思います。もう1組の園田(啓悟)/嘉村(健士)ペアは、嘉村選手が肩を痛めていて、練習ができていない部分もあり、いいパフォーマンスができませんでした。

女子ダブルスは、福島(由紀)/廣田(彩花)は日本人対決で負けてしまいましたが、頑張りました。松本(麻佑)/永原(和可那)はちょっと心配です。大きな試合で自分たちのプレーができていません。なぜ、決勝戦でいい試合ができなかったのかは、メンタルコントロールが課題。今日は、ジャパンOPの決勝戦で同じ相手に負けた試合のように、ノーアイデアになって動きがバラバラでした。世界選手権を2連覇していますが、2回とも日本人対決でのもの。決勝戦で韓国、中国と対戦すると力を出せていません。いい試合ができたとき、どんな気持ちで試合に臨んでいたのか、というイメージを持って試合をできるようにした方がいいと話をしました。

女子シングルスは、2人とも決勝トーナメントに進めてよかった。奥原(希望)選手は、予選リーグからコンディションがよかったのですが、準決勝は勝ちたい気持ちが攻撃面で出過ぎて、あまりいい試合をできなかったかなという印象。(調子が上がらなかった)山口茜選手も、ジャパンOPのときほどではありませんが、調子は戻ってきていると思います。

混合ダブルスの渡辺(勇大)/東野(有紗)は、予選リーグで3勝しましたし、準決勝でもチャンスがありました。渡辺選手は2種目で疲れていましたが、東野選手のディフェンス力も上がってきてよかったと思います」

取材・構成/平野貴也

写真/BADMINTONPHOTO

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