12月15日に『JTB S/Jリーグ2019』が開催。この日は宮城・塩竈市、埼玉・草加市、島根・松江市の3会場で行なわれた。ここでは塩竈、松江大会の女子ダイジェストをお伝えする。
【塩竈大会・Sブロック】
負ければ9・10位の順位決定戦(20日:富山・高岡市)にまわることになるNTT東日本。一方、地元で白星を飾り、ブロック最下位を回避したい七十七銀行。七十七銀行はすでに1勝を挙げており、負けてもマッチ率やゲーム率などによってはブロック4位となる可能性もあるだけに、1試合、1ゲーム、1ポイントが運命を左右する戦いに挑んだ。
第1ダブルスに新玉美郷/渡邉あかねを起用したNTT東日本に対し、七十七銀行は杉野文保/重信萌夏で勝負に挑む。すると、第1ゲームを先制したのは杉野/重信。21-19で奪ってみせた。だが、第2ゲーム以降は新玉/渡邉が21-12、最終ゲームも21-5に封じてNTT東日本が貴重な先制ポイントをつかんだ。
シングルスは全日本総合でベスト8に入っている大家夏稀。七十七銀行の樋口奈津樹に対して第1ゲーム21-11、第2ゲームも12本に抑えて、NTT東日本がチームの勝利を確定させた。
七十七銀行は第2ダブルスの勝ち方よっては残留の可能性もある状況。すると、河崎綾佳/毛利未佳が、尾﨑沙織/川島里羅に対して第1ゲームを21-19で先制し、第2ゲームを落とした後のファイナルゲーム、21-17で勝利。なんとか一矢報いた七十七銀行だったが、最終結果は1勝3敗で並んだNTT東日本と七十七銀行が、ポイント率の差によってNTT東日本が4位、七十七銀行の5位が決定。七十七銀行はJブロック5位の広島ガスとの順位決定戦に臨むことになった。
▼Sブロック(塩釜ガス体育館)
NTT東日本(1勝3敗)2−1 七十七銀行(1勝3敗)
新玉美郷/渡邉あかね②〔19−21、21−12、21−5〕1●杉野文保/重信萌夏
大家夏稀②〔21−11、21−12〕0●樋口奈津樹
尾﨑沙織/川島里羅●1〔19−21、21−13、17−21〕②河崎綾佳/毛利未佳
【松江大会・Jブロック】
3連勝中の日本ユニシスは、1勝2敗の山陰合同銀行と対戦した。
すでにTOP4進出を決めている日本ユニシスは、エース・髙橋礼華/松友美佐紀や髙橋沙也加を温存。第1ダブルスに起用された日本B代表の星千智/松田蒼が、山陰合同銀行の横山恵里香/矢﨑月子を12本、14本で下して先制ポイントをつかむ。
しかし、シングルスは地元ファンの前に登場した山陰合同銀行の漆﨑真子が、日本ユニシスの海老原詩織に勝利。第1ゲームを16本で落とした漆﨑だったが、第2ゲームを21-19で競り勝つと、最後は21-4で白星を手にした。
第2ダブルスは山陰合同銀行が久後あすみ/福万尚子のペアで臨むも、日本ユニシスの篠谷菜留/中西貴映が第1ゲームを21-15で先制。第2ゲームも21-12で篠谷/中西が勝利し、日本ユニシスがブロック4連勝で首位通過を決めた。敗れた山陰合同銀行は1勝3敗でブロック4位。順位決定戦でNTT東日本との勝負が決まった。
▼Jブロック(松江市総合体育館)
日本ユニシス(4勝0敗)2−1 山陰合同銀行(1勝3敗)
星千智/松田蒼②〔21−12、21−14〕0●横山恵里香/矢﨑月子
海老原詩織●1〔21−16、19−21、4−21〕②漆﨑真子
篠谷菜留/中西貴映②〔21−15、21−12〕0●久後あすみ/福万尚子
文/バドミントン・マガジン編集部