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【WTF2019】世界女王・松本&永原は中国ペアに完敗も準優勝<決勝戦:女子&混合ダブルス>

12月15日に開催されたBWFワールドツアーファイナルズ(中国・広州)最終日は、決勝トーナメント決勝戦が行なわれた。ここでは女子&混合ダブルスのダイジェストをお伝えしよう。

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【女子ダブルス】

準決勝で福島由紀/廣田彩花を破った松本麻佑/永原和可那(上写真・手前)は、決勝で地元中国の陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)と激突した。

序盤から主導権を握れず、賈一凡の強打に苦しんだ日本ペア。相手の大きな返球を2人が強打しても、堅いレシーブに阻まれ、なかなか決まらない。逆に陳清晨が日本ペアのスペースをうまく突き、さらにはドロップなどの緩急をつけた攻撃で松本/永原を崩し、第1ゲームは21-14で中国ペアが先制した。

第2ゲームもロングレシーブを賈一凡に叩かれ続ける厳しい展開。10-21となす術なく敗れた。永原は「最初は、自分たちの強い球を先行させたけど、逆に速い球を返されてしまい、自分たちが間に合わない展開になった。相手コートの後ろの空間を使いたいと思ったけど、第2ゲームのコートはシャトルが飛びにくく、うまく後ろを使うことができなかった」と振り返る。攻撃力を生かせない展開になると、なかなか勝負をさせてもらえなくなるのが課題。松本は「負ける試合は、点数的にあっさり負けてしまう。試合中に作戦を変えるとか、自分たちの特長を生かす方法をもう少し見出したい」と話した。

優勝を飾った賈一凡が「日本ペアは強く、勝てるとは思っていなかったが、信念の強さで勝った」と話すと「優勝したくて、ものすごく緊張していた」と話していた陳清晨も強くうなずいていた。準優勝で五輪レースの大きなポイントを加算した松本/永原だが、海外勢対策の必要性が浮き彫りとなった今大会。永原は「五輪も見すえて、韓国、中国を倒さないと1番にはなれないので、そこも意識したい」と、今後の雪辱を誓った。

地元中国の陳清晨(右端)/賈一凡の底力に屈した世界女王の松本/永原(左端)。この悔しさは五輪レース後半戦にぶつけたい

▼決勝

陳清晨/賈一凡(中国)②〔21−14、21−10〕0●松本麻佑/永原和可那43分

【混合ダブルス】

中国対決となった混合ダブルス。前回王者の王懿律(中国/ワン・イーリュ)/黄東萍(ファン・ドンピン)は、大会2連覇をねらって世界ランク1位の鄭思維(チェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)と激突したが、今季の世界選手権、そしてSuper1000の全英OP、インドネシアOP、中国OPをすべて優勝している第一人者が強さを見せる。第1ゲーム14本で先制した鄭思維/黄雅瓊は、第2ゲームも王懿律/黄東萍の攻撃をしっかり封じて再び21-14。今大会は渡辺勇大/東野有紗に予選リーグで敗れたが、その後は王者らしい強さを発揮した鄭思維/黄雅瓊が、2年ぶり3回目のWTファイナルズ優勝を飾った。

▼決勝

鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−14、21−14〕0●王懿律/黄東萍(中国)36分

取材・文/平野貴也

写真/BADMINTONPHOTO

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