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【WTF2019】「相手は上げない展開、速い展開に持っていくスキルが高かった(渡辺)」<決勝戦:選手コメント-3>

12月15日にBWFワールドツアーファイナルズ2019(中国・広州)最終日が開催された。ここでは、決勝トーナメント・決勝戦を終えた遠藤大由/渡辺勇大のコメントを紹介する。

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【男子ダブルス】

遠藤大由(左)/渡辺勇大(準優勝)

決勝トーナメント・決勝戦:遠藤/渡辺は22−24、19−21でセティアワン/アッサン(インドネシア)に敗戦

遠藤「第1ゲーム、僕のジャッジミス(19-18の場面で相手のクリアーをアウトと判断して見送ったが、イン)と(21オールの場面でプッシュがネットにかかった)サービスレシーブの一発ミスが、本当に大きく勝敗をわけたと思っています。相手との実力差は、まだまだあります。

戦術を立てた後、相手の方がそれを実行できる技術があります。ミスをしてしまうのは仕方がありませんが、頭ではわかっているのにできない場面があるというか、考えながらでは球を待ち過ぎていけませんし、先のことを考えると最初の1球がダメになります。考えて打つのではなく、頭の中にあるイメージどおりに動けるようになりたいです。前回とは違い、守って相手のミスを待つだけでなく、今年の後半からは守備からローテーションをして攻めることが少しずつできていると思っています。よかった部分を自信にして、今後の五輪レースにも臨みたいです」

渡辺「今週を通して守備はよかったと思います。今日の相手は、ドライブ戦に持ち込んで勝つのは難しいので、スペースを見つけながら、迷ったら大きく上げてリセットして、戦おうと思いました。できている部分もありましたが、プレッシャーがかかった場面で、向こうは上げない展開、速い展開に持っていくスキルが高くて、うまく勝負所を持っていかれてしまったという印象です」

2種目を通じて、あれだけ高いレベルの中で高い集中力を保って試合をできたことは収穫。(前回大会とは違い)負けた試合より勝った試合の方が多いのはうれしいですけど、めざしているのはそこではなく、10試合を勝って2種目で優勝なので、悔しい気持ちがあります。五輪レースは続くので、先に、先に、進んでいきたいです。今回は(得られた)五輪レースのポイントも大きいですが、それ以上に得たモノがたくさんあります。また、次のトーナメントに向けて準備したいと思います」

【スコアの流れ】

序盤から取っては取られのシーソーゲームに。点差が最も開いたのは遠藤/渡辺が8-11の3点差となった場面。そのほかは、スコアが1、2点差のまま試合は進んでいった。最後に抜け出したのはインドネシアペア。22オールから2連取して、第1ゲームをモノにした。

第2ゲームは、7オールから先行した遠藤/渡辺が16-10と点差をつける。しかし、ここからセティアワン/アッサンに3連続ポイントなどで追い上げられ17-16と1点差まで詰められた。終盤も、競り合う展開は変わらなかったが、最後は4連続得点で逆転に成功したセティアワン/アッサンが21-19で勝利。接戦を演じた遠藤/渡辺は、惜しくも準優勝で大会を終えている。

取材・構成/平野貴也

スコアの流れ/バドミントン・マガジン編集部

写真/BADMINTONPHOTO

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