12月14日に開催されたBWFワールドツアーファイナルズ(中国・広州)4日目は、決勝トーナメント準決勝が行なわれた。ここではダブルスのダイジェストをお伝えしよう。
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【女子ダブルス】
日本勢対決は、またも松本麻佑(上写真・右)/永原和可那が勝利した。世界選手権を含めて国際大会で直接対決に3連敗中の福島由紀/廣田彩花は、第1ゲームを圧倒。松本/永原はロングレシーブで対抗しようとしたが、福島/廣田の攻撃に押されてミスを連発。福島/廣田が21-13で先取した。ところが、第2ゲームに入ると、福島が「こっちから飛ばないコートになって、相手がガンガン前に出てきた」と振り返ったように、中盤までは競っていたが、次第に松本/永原が攻める展開に変わった。松本は「昨日、せっかく勝ったのに、1ゲーム目はあまりラリーもできず、準決勝の舞台としてよくないと思い、悔いのないようにしようと思った」と開き直った心境を明かした。
第2ゲームを21-17で取り返した松本/永原は、そのままペースを譲らず、ファイナルゲームを圧倒した。福島(上写真・左)、廣田はともに「全日本総合と同じような負け方で悔しい」と唇をかんだ。先に行なわれた準決勝では、陳清晨(中国/チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン)が2-0で李紹希(韓国/イ・ソヒ)/申昇瓚(シン・ソンチャン)に圧勝。永原は「中国のペアには今年、2回決勝で負けて優勝を逃しているので、3度目の正直で勝って優勝したい」と意気込みを語った。
女子ダブルスの決勝トーナメント準決勝の結果は以下の通り。
▼準決勝
松本麻佑/永原和可那(B2位)②〔13−21、21−17、21−9〕1●福島由紀/廣田彩花(A1位)61分
陳清晨/賈一凡(中国/A2位)②〔21−15、21−8〕0●李紹希/申昇瓚(韓国/B1位)39分
取材・文/平野貴也
写真/BADMINTONPHOTO