12月8日に『JTB S/Jリーグ2019』が開催。この日は神奈川・大和市、石川・金沢市、福岡・久留米市の3会場で行なわれた。ここでは大和大会の女子ダイジェストをお伝えする。
【大和大会・Sブロック】
前日の地元秋田で行なわれた由利本荘大会で、日本ユニシスとの大一番に敗れている北都銀行。ACT SAIKYOとの試合は、TOP4出場のためにも負けられない一戦となった。一方のACT SAIKYOとしても、ここで勝てばTOP4出場の望みを最終戦へとつなげられる重要な試合だ。
この大事な試合に、北都銀行は総合優勝ペアの松本麻佑/永原和可那を組み替え、田中志穂(上写真・手前)/松本を起用する。急造ペアではあるものの、2019年はともに日本A代表として世界で戦った実力のある2人。この試合でも受けに回らず、それぞれの攻撃力を生かして、ACT SAIKYOの中村麻裕/重田美空に17本、13本のストレートで勝ってみせた。
続くシングルスは、北都銀行(上写真)が昨日の日本ユニシス戦でも白星を挙げているシングルスエースの川上紗恵奈。対するACT SAIKYOは、2020年の日本代表に内定している林樂が出場。第1・2ゲームともに競った展開となったが、最後は経験値に勝る川上が突き放して21-19、21-16とストレート勝ちして、チームに勝利を呼び込んだ。
北都銀行は、第2ダブルスで敗れてACT SAIKYOに意地を見せられたが、2−1で勝利。12月21日から富山・高岡市で開催されるTOP4への出場を決めた。
北都銀行・佐々木翔監督
「昨日の日本ユニシスとの試合は、負けて悔しいというよりも劣勢でも最後まであきらめないで頑張れた、という充実感のほうが強かったです。その試合がリーグでもトップの試合だったと証明できるように、今日はTOP4進出を頑張って決めようと話していました。TOP4では向かっていくだけです。そのときのベストのオーダーで頑張りたいと思います」
▼Jブロック・大和大会(大和スポーツセンター体育館)
北都銀行(3勝1敗)2−1 ACT SAIKYO(1勝2敗)
田中志穂/松本麻佑②〔21-17、21-13〕0●中村麻裕/重田美空
川上紗恵奈②〔21-19、21-16〕0●林 樂
浦谷夏未/小松ゆい●0〔13-21、20-22〕②川島美南/齋藤 夏
取材・文/吉井信行
写真/菅原 淳