12月7日に『JTB S/Jリーグ2019』が開催。この日は秋田・由利本荘、神奈川・大和市、福岡・久留米市の3会場で行なわれた。ここでは男子のダイジェストをお伝えする。
【Sブロック】
開幕戦(11月2日)で白星スタートを飾ったトナミ運輸は、約1カ月ぶりのリーグ戦となった。その相手は、1勝1敗の三菱自動車京都。トナミ運輸はシングルスに下農走を起用。ダブルスは園田啓悟と保木卓朗、単複両方をこなす常山幹太と久保田友之祐のペアで白星をめざした。
先制はトナミ運輸。園田/保木が三菱自動車京都の内田裕太郎と内定選手の三上楓(日本体育大)のペアに2−0で勝利。チームに勢いをつけると、下農も常塚光を19本、22本でなんとか勝利をつかみとり、チームの2勝目を獲得した。第2ダブルスの常山/久保田も勝利をおさめたトナミ運輸が、明日の第3戦(日立情報通信エンジニアリング)に向けて弾みをつける白星を手にした。
■Sブロック(大和スポーツセンター体育館)
トナミ運輸(2勝0敗)3−0 三菱自動車京都(1勝2敗)
園田啓悟/保木卓朗②〔21−15、21−12〕0●内田裕太郎/三上楓
下農走②〔21−19、24−22〕0●常塚光
常山幹太/久保田友之祐②〔21−19、21−12〕0●林谷理貴/相馬匠
【Jブロック】
Jブロック注目カードは、昨季S/Jリーグ2位のNTT東日本と、同3位の日本ユニシスの直接対決。すでに3連勝を飾っているNTT東日本が勝てば、ブロック1位通過が決定。逆に日本ユニシスが勝利をおさめると、残り試合の東海興業戦に勝てばリーグ1位が決まる状況だ。両チームにとっては落とせない一戦、この勝負を決めたのは、先日の全日本総合男子ダブルスで4強に入ったNTT東日本の古賀輝/齋藤太一だった。
第1ダブルスは、星野翔平/西川裕次郎を起用したNTT東日本に対して、日本ユニシスは金子祐樹/渡辺勇大で勝利をねらう。すると、先制ポイントを奪ったのが日本ユニシス。金子/渡辺が11本、12本で抑えてシングルスにつなげた。しかし、NTT東日本はこの大一番で総合優勝を果たしてる桃田賢斗を配すると、王者が貫禄を示して2−0で勝利。1−1のイーブンに戻した。
勝負の行方は第2ダブルスに託されると、古賀/齋藤が井上拓斗/岡村洋輝に第1ゲーム21-10で先制する。さらに第2ゲームも21-10に抑えた古賀/齋藤が貴重な白星をつかみ、NTT東日本が2−1で勝利。これにより4戦4勝のNTT東日本がリーグ1位通過を決めた。一方、2勝1敗となった日本ユニシスは、次戦で勝利すれば2位以上が確定するため、トップ4進出が決定する。
■Jブロック(秋田・由利本荘総合防災公園ナイスアリーナ)
NTT東日本(4勝0敗)2−1日本ユニシス(2勝1敗)
星野翔平/西川裕次郎●0〔11−21、12−21〕②金子祐樹/渡辺勇大
桃田賢斗②〔21−13、21−15〕0●渡邉航貴
古賀輝/齋藤太一②〔21−10、21−10〕0●井上拓斗/岡村洋輝
【Jブロック】
福岡・久留米市で行なわれたジェイテクトと東海興業の試合は、昨季のS/JリーグⅡ優勝の東海興業が、トップリーグ復帰後、初勝利を手にした。
ジェイテクトの第1ダブルスは、総合でもベスト8に入っている市川和洋/馬屋原大樹だったが、東海興業の森田浩平/間瀬亮介がこの強敵を2−0のストレートで撃破。すると、シングルスの内定選手・西野勝志(筑波大)も、ジェイテクトの松村健太を2−1のファイナル勝負で競り勝ち、東海興業がチームの勝利を確定させた。第2ダブルスは、ジェイテクトが一矢報いる形で白星を手にしたが、東海興業がジェイテクトを2−1で下して今季初勝利をつかんでいる。
■Jブロック(福岡・久留米総合スポーツセンター・久留米アリーナ)
東海興業(1勝1敗)2−1ジェイテクト(3敗)
森田浩平/間瀬亮介②〔21−12、21−16〕0●市川和洋/馬屋原大樹
西野勝志②〔15−21、21−18、21−15〕1●松村健太
嘉村昌俊/小川桂汰●0〔12−21、13−21〕②小林晃/宮嶋航太郎
文/バドミントン・マガジン編集部