日本一を決める「第73回全日本総合選手権」の決勝戦が、12月1日に東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館を舞台に開催された。ここでは、男子ダブルス決勝を戦った2ペアのコメントを紹介する。
【男子ダブルス】
優勝:遠藤大由(右)&渡辺勇大(日本ユニシス)
決勝戦結果:11-21、21-18、21-8で勝利!
遠藤「決勝の1ゲーム目は一方的に攻撃されていたのですが、2ゲーム目はいつもだったら無理矢理ドライブにいってリズムを崩すところを、シンプルプレーにもっていったらそのまま勝てた、というのが正直な印象です。30代でもまだ頑張れるというところを見せられたと思います。この後は、ワールドツアーファイナルとかもありますので、そこでしっかり戦えるようにコンディションを整えたいと思います」
渡辺「今大会は2種目にエントリーして、結構、体がきつい部分があったのですが、(男子ダブルスと混合ダブルスの)両方のパートナー、それに会社の方々の応援と、会場にきて下さったみなさんのおかげで、なんとか最後まで体を維持し続けて勝つ事ができたというのが一番うれしいです。オリンピックの権利を獲得することを第一に考えて、また今日から、新たな気持ちで頑張っていきたいと思います」
準優勝:園田啓悟&嘉村健士(トナミ運輸)
嘉村「(2ゲーム目の中盤で園田選手の足が止まったように見えたが)1ゲーム目はすごくいい形でプレーできたのですが、2ゲーム目の前半、11点を取るまでの間で園田の呼吸の仕方がいつもと違うように感じました。いつもなら少し休めば整いますし、そういう姿は見たことがなかった。どんなにきつい形になっても最後まで打ち続けられるのが園田のいいところなので、少し心配ですね。いまはどういう状況かわからないので何とも言えませんが、ケガとかではないと思います。
(カバーしていたときの心境は)やはり勝ちたい気持ちがあるので、どうにか園田を前にして休ませて勝機が見えないかと思ったのですが、そこは相手もトップ選手。自分たちもやることをやらないと勝てないです。
一試合、一試合全力でやることを考えてやってきて、こういった形で終わったことは悔しいですが、全力でやった結果なので、また次の試合に向けて調整して、またいい結果を残せるように頑張っていきたいです」
※園田は試合後の疲労により、表彰式と囲み取材に出られず。嘉村のコメントのみ掲載
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部