日本一を決める「第73回全日本総合選手権」の決勝戦が、12月1日に東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館を舞台に開催された。ここでは、混合ダブルス決勝を戦った2ペアのコメントを紹介する。
【混合ダブルス】
優勝:渡辺勇大(左)/東野有紗(日本ユニシス)
決勝戦結果:21-13、21-15で勝利
渡辺「今大会は3連覇がかかっていたことで、力が入って緊張してしまう場面もありました。そのなかで、自分たちの実力を信じて、前向きに楽しくプレーできた結果、こうして3連覇をすることができました。この後もオリンピックレースは続いていきますし、まだ(五輪に)出られると確定したわけではありません。しっかりとレースと戦い抜いて、東京オリンピックで金メダルを持って返ってこられるように、僕ら自身も努力したいと思います」
東野「3連覇したということは、自分たちにとっていい経験になりました。プレッシャーのかかるなかでも、自分たちのプレーを最後までやりとげることができたので、そこはよかったと思います。(追われる立場になり)すごくプレッシャーにもなりますが、そのなかでも自分たちは今回の試合を楽しめたんじゃないかなと思います。自分たちらしいプレーを継続して、このままオリンピックレースを楽しんでいけるように頑張ります」
準優勝:西川裕次郎/尾﨑沙織(NTT東日本)
西川「(準優勝は)素直にうれしいです。練習もあまりできない状況のなかで、大会に入ってから1試合ずつ調子を上げてできたので、よかったです。最初は相手が緊張していたと思うので、自分たちが思いきって入ろうとしました。そこで、自分たちの形、自分が後ろ、尾崎が前という形ができたけど、途中から相手のほうそれをうまく利用してきた。尾崎が後ろ、自分が前という展開が多くなってしまい、そこで点差が離れてしまったかなと思います。また、今日も(球の)質が高く、自分たちが浮いた球を出したところを崩されて、という場面が多かった。そこの質を、自分たちも上げていかないといけないかなと思います。
自分たちは本業がダブルスで、ミックスで結果は出せましたが、決勝の舞台に立てたことを生かして、自分たちの種目でも結果を出せるようにしたいです。また、ミックスでも代表に選ばれたら、上をめざしていけるように頑張ります」
尾崎「決勝の舞台はなかなか立てる舞台じゃないので、それが経験できたのはうれしいです。相手はスピードがあって、女子の選手にも打ってもなかなか決まらず、レシーブ力、アタック力の面でも、やっぱり世界で戦っている2人なんだなと感じました。(東野選手とのやりとりは?)短い球、ゆっくりした球は思い切って前に入れたなと思うけど、男子の速い球に対して、前に出てくるスピードというのが東野選手は速く、そのスピードが違うなとすごく感じました。
なかなか対戦できるペアでもないので、世界で戦っている2人の球を受けられたのは、ダブルスにもミックスにもプラスになったと思います。今後はミックスでも、ダブルスでも上をめざして頑張りたいと思います」
取材・構成/吉井信行、バドミントン・マガジン編集部