日本一を決める「第73回全日本総合選手権」の準決勝が、11月30日に東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館を舞台に開催された。ここでは、女子シングルスで決勝進出を決めた2選手のコメントを紹介する。
大堀彩(トナミ運輸)②〔11-21、21-18、21-18〕1●山口茜(再春館製薬所)
大堀「素直にうれしい気持ちですし、今後の自信につながる試合。1ゲームはやりたかったプレーが全然できず、2ゲーム目以降は勝ち負け以前に、“もうちょっとちゃんとした試合をしたい”という気持ちだけで、目の前のラリーに集中しました。
ファイナルゲームの後半は、お互いに我慢勝負でしたが、ラリーになったらまずミスをしないようにしっかり我慢しきれたのは、体力もそうですがメンタル面も成長していると感じました。(勝利目前の20—16で、相手スマッシュのイン判定にチャレンジ)判定が出るまで時間がかかるし、間が空いて流れが変わるのはイヤでしたが、4点差があったので……」
奥原希望(太陽ホールディングス)②〔14-21、21-13、21-11〕1●髙橋沙也加(日本ユニシス)
奥原「準々決勝までとはショットの質が1段も2段も上なので、最初は全然ついていけませんでした。上からのクロス球、前からのクロス球が全部鋭くて対応しきれず……最後まで流れがつかめない、相手ペースの苦しい展開でした。2ゲーム以降は、とにかく相手のペースに合わせることでなんとかしっかりと守りができるようになりました。
以前ユニシスの2トップだった(高橋)沙也加先輩と、全力で戦えたことがすごくうれしかったですし、レベルの高い、いい試合だったのではと思います。総合は(海外を主戦場にしている)代表がそろう唯一の個人戦。全日本のタイトルにこだわってやってきたので、その準決勝を乗り越えたのは大きいです」
取材・構成/楊順行、バドミントン・マガジン編集部