日本一を決める「第73回全日本総合選手権」の準決勝が、11月30日に東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館を舞台に開催された。ここでは、男子ダブルス準決勝を戦った2ペアのコメントを紹介する。
岡村洋輝(左)/小野寺雅之(日本ユニシス/早稲田大)
結果:遠藤大由/渡辺勇大(日本ユニシス)に15-21、12-21で敗戦
小野寺「昨日よりは自分たちの持ち味が出せたかなと思いますが、世界のトッププレーヤーと戦うには、何かを自分たちでやっていかないといけない、そうあらためて実感しました。(昨日よりもよかった点は)気持ち的にも相手に向かっていくだけだったので、お互いが失うものがありませんでした。その中で自分が前に入れたのが、今日のよかった点。でも、長いラリーになったとき、世界のトップ選手はその次のラリーがしっかりできているけど、自分たちは長いラリーの後は疲れてしまって、単発なミスが多くなりました。それが後半に離されてしまった理由なので、後半の課題はそこかなと思います」
岡村「今日は自分たちのプレーを出せたけど、ちょとしたミスが相手よりも多くて、そこが点数に出ているのかなと思います。そこが課題なので、これからはちょっとしたミスを少なくしていければ、上の選手にも戦えるのかなと。(チームメートとの勝負は)相手はレシーブ力が他よりも抜けていて、簡単には決まらない。レシーブ展開を減らして、前衛に(ネットより下で)触らせるという形ができるかが勝負でしたが、相手のほうが一枚上手でした」
古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)
結果:園田啓悟/嘉村健士(トナミ運輸)に12-21、16-21で敗戦
古賀「自分たちがやりたい形ができず、相手がやりたい形をできていた。負けるにしても、自分たちのよさを少しでも出せればよかったのですが…悔しいです。ベスト4はうれしいけれど、上との差がこれだけあると思い知らされた。もっと頑張らないといけないです。とくに感じた差はサービスまわり。ラリーにすれば、こっちが攻めになれば取れたりしていたんですけど…そこが課題ですね。これまではベスト4に入ることがすごいと思っていたけど、いまは、ベスト4からの壁がもっとすごく高いと感じています」
齋藤「今日はサービスまわりから相手のほうが速くて、先に上から触ってこられたぶん、こちらがレシーブスタートになることが多かったです。そのレシーブがうまくできなかった。もう少し落ち着いて、しっかりレシーブできればよかったのですが、自分たちもどうしても攻撃したいので、仕掛けようとして落としたところで前衛につかまって、決められるというのが…。向こうが攻撃のときに決めきられるパターンが結構多くて、そこがよくなかったと思います。ベスト4に初めて入ってうれしい気持ちもありますが、こういう形で負けてしまって、内容もあまりよくなかった。まだまだ……実力不足です」
取材・構成/吉井信行、バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳