11月27日に開催された第73回全日本総合選手権(東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館)2日目は、各種目の1回戦が行なわれた。この日は予選を勝ち抜いた選手・ペアたちを加えた本戦1回戦となり、各世代のトップから世界の頂点を極めた日本代表まで、多くの選手たちがコートで熱戦を繰り広げた。ここではダブルスのダイジェストを紹介しよう。
【男子ダブルス】
園田啓悟/嘉村健士(上写真・右/トナミ運輸)、遠藤大由/渡辺勇大(日本ユニシス)、井上拓斗/金子祐樹(日本ユニシス)のA代表勢が、それぞれ2−0のストレート勝利を飾り2回戦を勝ち上がった。
「初戦で硬くなったが、集中して、一本一本やっていこうと切り替えた」(園田/嘉村)という前回王者は、高階知也(SMASH SPIRIT)/竹内宏気(アメリカンベイプ岐阜)を第1ゲーム8本、第2ゲームは16本に抑え、波乱が起きやすい初戦をしっかりクリア。同じく前回準優勝の遠藤/渡辺も「(総合は)独特の雰囲気がありますし、何度出ても緊張する大会」(遠藤)という中、きっちり大学生の挑戦をはねのけて白星をつかんだ。
そのほか、B代表の古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)、金子真大/久保田友之祐(トナミ運輸)、岡村洋輝/小野寺雅之(日本ユニシス/早稲田大)も初戦を突破。なお、世界選手権準優勝の保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)は、小林の左横腹筋肉離れのため大会をキケンしている。
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【女子ダブルス】
世界でしのぎを削る福島由紀/廣田彩花(上写真・左/アメリカンベイプ岐阜)、松本麻佑/永原和可那(北都銀行)、髙橋礼華/松友美佐紀(日本ユニシス)が、そろって勝利をつかみ2回戦へと勝ち進んだ。
危なげない試合運びで勝利をつかんだ3ペア。前回優勝の福島/廣田は「初戦でしたが、思ったよりも体が動いて2人でもいいプレーが出せた」(福島)と、連覇に向けて好発進。髙橋/松友は大学生ペアを相手に「1回戦としてはまずまずのプレーが出せた」(松友)と、13本、13本で勝利を飾った。
志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)、櫻本絢子/髙畑祐紀子(ヨネックス)など、世界ランキングで上位に入るペアがしっかり勝ち星をつかんだほか、インカレ女子ダブルス優勝の朝倉みなみ/斉藤ひかり(龍谷大)、インターハイ優勝の大竹望月/髙橋美優(青森山田高)も1回戦を突破している。
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【混合ダブルス】
国際大会に出場しているシード選手は試合がなかった混合ダブルス。この日行なわれた1回戦は、予選トーナメントを勝ち抜いたB代表の緑川大輝/齋藤夏(早稲田大/ACT SAIKYO)や、三橋健也/松田蒼(日本大)、岡村洋輝/星千智(日本ユニシス)などが勝利を飾った。
2回戦からは世界ランク3位の渡辺勇大/東野有紗(日本ユニシス)や、保木卓朗/永原和可那(トナミ運輸/北都銀行)、権藤公平/栗原文音(トナミ運輸/日本ユニシス)が登場する。
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【選手コメント】
2日目(11月27日)
初日(11月26日)
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記者会見(11月25日)
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取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳