日本一を決める「第73回全日本総合選手権」が、11月26日に開幕した。今年も東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館を舞台に、12月1日の決勝戦まで熱戦が展開される。大会2日目の27日は、各種目1回戦を実施。ここでは、男子シングルスの桃田賢斗選手のコメントを紹介しよう。
桃田賢斗(NTT東日本)
結果:藤井湧也(宇部興産)に2−0で勝利
――初戦の戦いを振り返って
全日本総合の初戦というのは何回やっても緊張しますし、出だしはあまり自分のリズムをつかめませんでした。1ゲーム目を取ってから、しっかり自分のプレーが出せましたし、楽しくプレーできたかなと思います。
――プレー面で意識したいこと
今年は『スピード』をテーマにずっとやってきている。ただ、スピードを上げたときはコントロールの精度が下がってしまうので、そういった場面でも高い精度で打つことを意識しています。それを続ければ主導権を握って、自分のペースで試合ができると思うので、それを(今大会でも)やっていきたいと思います。
――プレッシャーや緊張をどう乗りきろうとしているのか
プレッシャーというか、皆さんの期待だったり、応援だったり、そういうのを背負っているからこそ、自分は緊張してしまうのだと思います。それに、1年間で10大会優勝することができたので、“ここで負けるわけにはいかない”という気持ちで試合に挑んでいるぶん、それも緊張につながっている。でも、それは(優勝を)積み上げてきたからこそだと思うし、逆に、これは“自分にしか感じることができない緊張”というようなプラス思考にして、力に変えていきたいと思います。
――初戦はどの試合でも緊張するのか
毎回緊張します。いかに緊張しないように見せるか、そこも駆け引きだと思っていますし、相手にスキを見せると勢いに乗せることがあると思うので、そこは避けようと、今日は大事にプレーしました。
――(復帰した)一昨年、昨年の総合に比べて、今回はどういう気持ちで戦えているか
今年は(国際大会などで)結果も出せていますし、消極的にならず、自信を持ちながら積極的にプレーができていると思います。昨年、一昨年の総合は受け身になる場面が多かったと思いますが、今日は自分から押していくことができたので、そこはこれまでと違った部分かなと思います。
――明日(2回戦)に向けての意気込み
明日も試合することができるので、一球一球、自分らしく戦いたい。また、たくさんの方が見にきたり、応援してくださると思うので、そういう人たちのためにも、感謝の気持ちを忘れずにできればと思います。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳