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【全日本総合2019】「今年は出だしから余裕を持つことを意識した(山口)」<1回戦・コメント-3>

日本一を決める「第73回全日本総合選手権」が、11月26日に開幕した。今年も東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館を舞台に、12月1日の決勝戦まで熱戦が展開される。大会2日目の27日は、各種目1回戦を実施。ここでは、注目選手などのコメントを紹介しよう。

山口茜(再春館製薬所)

結果:十河茉由(日立化成)に2−0で勝利

「初戦としては、動きの部分や点数を見ても、いい試合ができたのかなと思います。昨年は、初戦の1ゲーム目を落として少し焦ってしまいましたが、今年は1ゲーム目の出だしから気持ち的に余裕を持って入ることを意識しました。(総合は)皆さんが楽しんでもらえるプレーができればと思っています。相手の意表をつくプレーや、“そこをとれるの?”というような、ねばりのプレーをしたいです。

(国際大会でも苦しい結果が続くが)焦りがない、といったら問題だと思いますけど(苦笑)、自分としてはそんなに焦ってはいないです。ただ、納得のいくプレーがあまりできないことが続くなかで、楽しむというのが難しいと思う気持ちは少しあります。

(総合に対して)日本の一番を決める試合なので、結果も大事だと思います。でも、やっぱり楽しむことをこの大会でも大事にしたい。そこは変わらず、楽しみながら一戦一戦、いいプレーをしていきたいと思います。

佐藤冴香(ヨネックス)

結果:髙橋美優(青森山田高)に0-2で敗退

「2月にケガ(アキレス腱断裂)をして、復帰後は秋田マスターズ、全日本社会人、そして今回で3大会目でしたが、やはり試合勘が戻っていません。足のほうは8割くらい戻ってきていてプレー的には問題ないのですが、どういう戦略でいくかなど戦術的な部分と体がかみ合わなかった。復帰してから練習してきたことが試合で出せませんでした。

去年ベスト16で負けてしまって、ナショナル(チーム)を外れて、今回は挑戦者の気持ちで挑もうと思ったんですけど、ちょっと緊張して。(昨年敗れている)大堀(彩)選手とまた戦って、自分が海外に出ていない1年の間、取り組んできたことを代表の選手に対してどれくらい通用するかというのを試したいという思いがありましたが……。

ケガをして、どこまで復帰できるかというのは正直自分の中でも不安がありましたが、リハビリのときから、この全日本総合を一番の目標にしてきました。この舞台に立てたことはすごくうれしいですが、やっぱり勝たないと意味がない大会。そこは自分がまだ足りなかったのかなと思います」

林 樂(ACT SAIKYO)

結果:水井ひらり(NTT東日本)に2-1で勝利

「全日本総合は4回目の出場だったので、雰囲気もだいたいわかっていたのですが、やはり出だしは緊張しました。第2ゲームで立て直すことができて、そのままの勢いでファイナルゲームを取ることができてよかったです。

(水井との対戦は)5月のランキングサーキットのときに、5点で負けたので(16-21、5-21)、正直ビビっているところもあったのですが、しっかり研究して、自分の持ち味を生かせたのがよかったのかなと思います。水井選手はショットのキレがいいので、足を動かして、まずは球を入れて、そこから組み立てていくというようにプレーしました。

今大会はベスト8以上を目標にしていますが、そこをめざしていたら、それ以上にはいけないと思うので、目標はベスト4といっておきます」

大家夏稀(NTT東日本)

結果:予選から勝ち上がり、本戦1回戦、漆﨑真子(山陰合同銀行)に2-0で勝利

「社会人に入って3年目になりますが、全日本総合はずっと1回戦負けで、すごく悔しい思いをしてきました。今回は絶対に1回戦を突破して、ベスト4に入ることを目標にしているので、まずは今日の初戦、絶対に勝つという気持ちで戦いました。相手もすごくねばり強い選手。苦しい試合になるとわかっていたので、ねばり負けは絶対にしないようにと思ってやれたのがよかったと思います。

1、2年目は、自分の持ち味はねばりなのに、少し技術に走ってしまったというか、手先のコントロールでいいショットを打とうと思ってラリーしていました。でも、この一年は、自分の持ち味をしっかり出した試合ができるように、練習の中でも最後までシャトルを追いかける気持ちでやってきました。2回戦の相手は、地元が同じ三谷(美菜津)選手。先輩にあこがれてバドミントンを続けてきたので、恩返しのつもりで、そして、自分が勝つつもりで一球、一球、必死にくらいついていきたいです」

取材・構成/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳、井出秀人

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