11月10日に『JTB S/Jリーグ2019』が開催。この日は岩手・花巻市と愛知・刈谷市の2会場で行なわれ、各地で男女の熱戦が繰り広げられた。ここでは、女子のダイジェストを紹介しよう。
男子のダイジェストはこちら
【花巻大会・Sブロック】
前回のリーグ戦4位のヨネックスと、同5位のNTT東日本が激突した一戦は、第2ダブルスまで勝敗がもつれる接戦となった。
第1ダブルスを先制したのはNTT東日本。渡邉あかね(上写真・左)/尾﨑沙織が、ヨネックスの曽根夏姫/保原彩夏を2−0で退け、貴重なポイントをつかむ。続くシングルスでは、NTT東日本がルーキーの水井ひらりを起用し、ヨネックスは社会人2年目の髙橋明日香で勝負に出る。ふたば未来学園高の先輩・後輩対決で、ともにB代表である二人の勝負は、第1ゲームを先輩の髙橋が21-18で奪う。すると、第2ゲームも20オールの接戦から髙橋が抜け出し、後輩の水井を24-22に抑えて勝利。ヨネックスが1−1のイーブンに戻し、第2ダブルスへと勝機をつないだ。
予想通りの好勝負。ここで意地を見せたのは、今年の全日本社会人を制しているヨネックス・與猶くるみ/宮浦玲奈だ。NTT東日本は川島里羅と内定選手の朝倉みなみ(龍谷大/インカレ女子ダブルス優勝)ペアに対し、第1ゲームを22-20でヨネックスペアがつかむと、第2ゲームを落とした後のファイナルゲームを21-13で勝利。第1ダブルスを落とす苦しい展開も、逆転で白星をつかんだヨネックスがSブロック2勝目を手にしている。
▼Sブロック・花巻大会(花巻市総合体育館「アネックス」)
ヨネックス(2勝)2−1 NTT東日本(2敗)
曽根夏姫/保原彩夏●0〔16−21、19−21〕②渡邉あかね/尾﨑沙織
髙橋明日香②〔21−18、24−22〕0●水井ひらり
與猶くるみ/宮浦玲奈②〔22−20、19−21、21−13〕1●川島里羅/朝倉みなみ
【刈谷大会・Jブロック】
開幕戦では両チームともに黒星スタートとなったACT SAIKYOと山陰合同銀行が激突。上位進出、または最下位回避を考えると、ここでの白星が今後を左右する重要な一戦だ。
まず第1ダブルスで先制したのはACT SAIKYO。川島美南とルーキー・齋藤夏のペアが、山陰合同の久後あすみ/矢﨑月子を14本、16本で退ける。シングルスはACT SAIKYOのエース・齋藤栞に対し、山陰合同は漆﨑真子で流れを引き戻しにかかったが、強さを見せたのは齋藤だ。第1ゲームを齋藤、第2ゲームを漆﨑が取り合い最終ゲームに突入すると、大事な場面で先に抜け出した齋藤が漆﨑を21-12で封じて勝利。ACT SAIKYOが2−0でチームの白星を決めた。
続く第2ダブルスも、8月の秋田マスターズ(Super100)でベスト4の成績を残しているACT SAIKYOの中村麻裕/重田美空が、福万尚子/横山恵里香を相手に2−0で快勝。3−0のストレート勝ちを収めたACT SAIKYOが、今季初白星を飾った。
▼Jブロック・刈谷大会(ウィングアリーナ刈谷)
ACT SAIKYO(1勝1敗)3−0山陰合同銀行(2敗)
川島美南/齋藤夏②〔21−14、21−16〕0●久後あすみ/矢﨑月子
齋藤栞②〔21−13、16−21、21−12〕1●漆﨑真子
中村麻裕/重田美空②〔21−15、21−13〕0●福万尚子/横山恵里香
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/井出秀人(花巻大会)