「JTB バドミントンS/Jリーグ2019」は、11月3日に開幕戦となる札幌大会(札幌市中央体育館)の2日目を迎えた。ここでは、SブロックとJブロックで2試合ずつが行なわれた女子の模様をお伝えする。
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【女子ダイジェスト】
昨季の上位チームが順当に白星を挙げた前日から一転、開幕2日目の女子は最初の試合から波乱となった。午前に始まった女子2試合のうち、アメリカンベイプ岐阜と対戦した昨季優勝の再春館製薬所は、第1ダブルスで志田千陽/松山奈未が世界ランク3位の福島由紀/廣田彩花(上写真・左)にファイナルゲームの末に黒星を喫すると、第2ダブルスでも星を落として1−2とし、札幌大会2連勝とはならず。一方、同時刻に行なわれていたJブロックの北都銀行は、山陰合同銀行をすべてストレート勝ちの3−0で退け、日本A代表の米元小春をケガで欠く状況のなかでも、チーム力の高さで2連勝を果たした。
午後からはじまった試合は、日本ユニシスが好調さをアピールした。今季からトップカテゴリー復帰を果たした広島ガスと対戦した日本ユニシスは、第1ダブルスの星千智/東野有紗(上写真・右)、シングルスの髙橋沙也加、第2ダブルスの中西貴映/岩永鈴がいずれもストレート勝ちの快勝。このなかで、社会人2年目の岩永はリーグ初白星。初日の試合に出場したリオ五輪金メダリストの髙橋礼華/松友美佐紀を含めて、ダブルス陣はベテランから若手まで誰が出ても勝てる盤石さがうかがえた。
残るSブロックのもう1試合では、今季の開幕戦となった昨季4位のヨネックスが、前日にアメリカンベイプ岐阜を破って勢いのある七十七銀行から2−1で白星を奪取。ヨネックスは、チームの中心を担う櫻本絢子/髙畑祐紀子や髙橋明日香といった選手たちがしっかりと結果を残した。
日本ユニシス・平山優監督
「リーグはこれから続いていくので、出だしというのはすごく大事。開幕戦で2勝できたことはよかったなと思います。まずはブロックを1位通過していきたいと思っていて、次の北都銀行戦〔12月7日・秋田大会〕はブロックリーグとしての山場かなと思っています」
▼Sブロック結果
アメリカンベイプ岐阜(1勝1敗)2―1再春館製薬所(1勝1敗)
福島由紀/廣田彩花②〔12−21、21−16、21−19〕1●志田千陽/松山奈未
山本紗椰●0〔9−21、11−21〕②峰歩美
今井莉子/荒木茜羽②〔21−17、21−16〕0●仲井由希乃/小野菜保
ヨネックス(1勝)2―1七十七銀行(1勝1敗)
櫻本絢子/髙畑祐紀子②〔21−11、21−11〕0●池内萌絵/下陸ひかる
髙橋明日香②〔21−17、21−19〕0●杉野文保
曽根夏姫/保原彩夏●1〔21−17、17−21、20−22〕②河崎綾佳/毛利未佳
▼Jブロック結果
北都銀行(2勝)3―0山陰合同銀行(1敗)
松本麻佑/永原和可那②〔21−14、21−15〕0●福万尚子/横山恵里香
川上紗恵奈②〔21−17、24−22〕0●漆﨑真子
浦谷夏未/田中志穂②〔21−13、21−18〕0●久後あすみ/矢﨑月子
日本ユニシス(2勝)3―0広島ガス(2敗)
星千智/東野有紗②〔21−17、21−11〕0●平井亜紀/山藤千彩
髙橋沙也加②〔21−14、21−11〕0●下田菜都美
中西貴映/岩永鈴②〔21−11、21−16〕0●小田菜摘/石村亜美
取材・文/吉井信行
写真/川口洋邦