10月23日から27日の5日間、大阪市において「ヨネックス杯国際親善レディース2019」が開催された。今年で25回目を数えるこの大会は、日本国内からだけでなく、中国、韓国、台湾、アメリカなどからもエントリーがある団体戦だ。今年は中国、韓国、台湾、香港、カナダ、アメリカから36チームが参加。計278チームがレベルや年齢によって9つのゾーンに分かれ、各ゾーンで熱戦を繰り広げた。なお、試合は各チームが3つのダブルスを構成、勝敗を争った。
競技レベルの高い選手によって構成されたチームで争われるAゾーンでは、元日本代表、元中国代表といった世界トップレベルで活躍した選手も出場。
上位常連のYONEX MULAN(中国)は、2001年世界選手権で女子シングルスを制した龔睿那(ゴンルイナ)がコーチとして初参加。2009年世界選手権女子ダブルス準優勝の成淑(チェンシュー)、2年前まで代表としてプレーしスーパーシリーズ優勝など実績もある湯金華(タンジンファ)など錚々たる顔ぶれがそろった。
そのYONEX MULANは、準決勝では昨年優勝のYONEXを、また決勝ではKOREA A(韓国)を破り、2年ぶり2度目の優勝。YONEX MULANは、予選リーグ、決勝トーナメントを通じて1試合も落とさない圧勝だった。
また、3位決定戦では、京都学生選抜がYONEXを接戦の末に破っている。
優勝
YONEX MULAN 龔睿那(ゴンルイナ)コーチ
「今日は選手が本当にがんばってくれて、内容もすごくよかった。勝ててよかったと思います。試合前やゲーム間、またインターバルでは、技術的な部分や、どうやって攻めたらいいかなど戦術面をアドバイスしました。あとは、“がんばれ!”と鼓舞したり(笑)。私自身は今大会には初参加ですが、年齢を問わず、女性が運動を通じていろいろな人と関わりを持てるということを、大会を通してあらためて実感しました。とてもいい大会ですね」
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/江見洋子