【世界ジュニア】「優勝できてすごくうれしい。ようやく実感が湧いてきました」(郡司)〈帰国コメント-1〉

10月15日、世界ジュニア(ロシア・カザン/9月30日〜10月13日)に参加した日本代表選手団が帰国した。日本は団体戦で7年連続となる銅メダルを獲得。個人戦では、女子シングルスの郡司莉子が金メダルに輝いたほか、男子ダブルスの河村翼/川本拓真、女子ダブルスの鈴木陽向/大澤佳歩の2組が銅メダルを手にした。

ここでは、同種目では日本勢3人目の金メダリストとなった郡司の帰国コメントを紹介する。

*河村/川本、鈴木/大澤のコメントはこちら

2度目の挑戦で世界ジュニアの頂点に立った郡司莉子(八代白百合学園・熊本)

ー優勝した気持ちは。

表彰台に立ってトロフィーを受け取ったとき、すごくうれしかったし、信じられない気持ちでした。ようやくいま、優勝できたんだという実感が湧いてきています。

ー個人戦では7試合を勝ち抜きました。一番の山場は。

1個下の中国選手(譚寧/タン・ニン)と対戦した4回戦です。ファイナルゲームは13-17で負けていて、厳しいかなと思ったんですけど、応援がすごく聞こえて、コーチからも「まだいける」と声をかけてもらって踏ん張れた。ここを19本で逆転勝ちしたところから調子が上がっていったので、大きなポイントだったと思います。

ー準決勝では、シニア大会でも優勝経験があるピッタヤポン・チャイワン選手(タイ)に勝利しました。

第1シードで、過去に勝ったことがない相手。でも、自分の力を出し切ることができればチャンスがあるとコーチからいわれていました。強いとわかっていたので、自分は失うものは何もない、自分の全力を出しきろうと思ってできたのがよかったです。我慢して、ミスをせずに攻めていけたことも勝因です。

―決勝は、団体戦ではストレート勝ちした相手(周萌/ツォウ・メン)とファイナル勝負に。第2ゲームを取り返される展開になりましたが、勝ち抜けた要因は。

ゲーム目は団体戦と同じ感じで入れたのですが、ゲーム目から自分の攻撃に対応されて、決め急いでしまった部分がありました。でも、ファイナルゲームは、これで最後だから思い切って楽しんでやろうと切り替えられた。団体戦で勝ったことや、1、2ゲーム目のことは全部忘れて集中して入れたのがよかったです。今大会は、相手より先に攻めて主導権を握る自分の持ち味が出せるように、打てるときはスマッシュなどの得意なショットを使って相手をどんどん崩していけました。

ーこの種目での日本勢の優勝は、奥原希望選手(2012年)、山口茜選手(2013年、2014年)に続く人目です。

2人ともジュニアの頃から結果を残しているので、自分もついていけるようにしたいです。今回、年生で優勝できたことは、すごく大きいと思います。これから大人の大会にも出させてもらえるような実力をつけて、上の選手たちと戦っていけるように頑張りたいです。

ー今後の目標は。

近い目標は、全日本総合で自分より上の選手たちとたくさん試合ができるようにすること。将来は、今大会を優勝したことで2024年のパリ五輪に出られるチャンスがあるかなと思ったので、まずはそこをめざしていきたいです。

団体戦でも日本を力強くけん引した郡司。2色のメダルを手に

▼日本選手団

【男子】川本拓真、河村翼(埼玉栄高③)熊谷翔、藤澤佳史(聖ウルスラ学院英智高③)稲光翔太郎(ふたば未来学園高②)内野陽太、柴田拓実(埼玉栄高②)西大輝(乙訓高②)武井凜生(ふたば未来学園高①)

【女子】鈴木陽向、大澤佳歩、宮﨑淳美(埼玉栄高③)内山智尋(ふたば未来学園高③)栗原あかり(西武台千葉高③)大竹望月(青森山田高③)郡司莉子(八代白百合学園高②)廣上瑠依(ふたば未来学園高②)杉山薫(ふたば未来学園高①)

【団長】長谷川博幸【総監督】友金幸雄【男子コーチ】リー・ワンワー、本多裕樹【女子コーチ】明神憲一、井田貴子【映像分析】萩森涼【トレーナー】竹下ひとみ

取材・構成・写真/バドミントン・マガジン編集部

投稿日:2019/10/15

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