10月4日に開催された世界ジュニア2019(ロシア・カザン)5日目は、団体戦の決勝トーナメント・準決勝が行なわれた。
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前日の準々決勝で強敵・韓国を破り、メダルを確定させた日本。準決勝は世界ジュニア団体戦で5連覇中の中国と激突した。
日本は第1試合の混合ダブルスこそ0−2で失ったものの、その後に登場した女子シングルスの郡司莉子が奮起。今年のアジアジュニア女王である周萌(ツォウ・メン)を相手に、12本、15本で勝利をつかんで1−1のイーブンに持ち込む。すると、男子シングルスの川本拓真も、世界ジュニアランク5位の中国エースを2−1で下し、日本が先に王手をかけた。
2012年の準優勝以来、7年ぶりのファイナル進出まであと一歩と迫った日本。しかし、ここで底力を見せたのが王者・中国だった。女子ダブルスでは、日本の大竹望月/廣上瑠依が1−1でファイナル勝負に持ち込み、互いに先行を許さず20オール。さらにポイントの奪い合いとなったが、最後に抜け出したのは中国ペア。23オールから2連取し、2−2で最終男子ダブルスにつなげた。
勝てば決勝となる男子ダブルスは、日本から熊谷翔/藤澤佳史が登場。負けられない勝負で先制したのは日本ペアだ。第1ゲーム21-15で奪い、勝利まであと1ゲームとした。だが、再び底力を発揮した中国が第2ゲームを取り返すと、最終ゲームも21-15で制して逆転勝利。決勝の切符は中国へと渡り、日本は王者を苦しめたものの7年連続銅メダルとなった。
もう一方のヤマでは、インドネシアが世界ジュニア・男子シングルス王者を擁するタイを3−2で撃破し、決勝へ進出。中国とインドネシアが世界ジュニアの頂点をかけて争う。
準決勝の結果は以下の通り。
▼準決勝
日本 2―3 中国
XD熊谷翔/宮﨑淳美●0〔6−21、6−21〕②馮彥哲/林芳靈
WS郡司莉子②〔21−12、21−15〕0●周萌
MS川本拓真②〔21−16、14−21、21−12〕1●劉亮
WD大竹望月/廣上瑠依●1〔12−21、21−17、23−25〕②譚寧/李怡婧
MD熊谷翔/藤澤佳史●1〔21−15、18−21、15−21〕②王昶/邸子健
インドネシア 3−2 タイ
▼決勝
中国 ― インドネシア
【男子】
川本拓真、河村翼(埼玉栄高③)熊谷翔、藤澤佳史(聖ウルスラ学院英智高③)稲光翔太郎(ふたば未来学園高②)内野陽太、柴田拓実(埼玉栄高②)西大輝(乙訓高②)武井凜生(ふたば未来学園高①)
【女子】
鈴木陽向、大澤佳歩、宮﨑淳美(埼玉栄高③)内山智尋(ふたば未来学園高③)栗原あかり(西武台千葉高③)大竹望月(青森山田高③)郡司莉子(八代白百合学園高②)廣上瑠依(ふたば未来学園高②)杉山薫(ふたば未来学園高①)
【団長】長谷川博幸【総監督】友金幸雄【男子コーチ】リー・ワンワー、本多裕樹【女子コーチ】明神憲一、井田貴子【映像分析】萩森涼【トレーナー】竹下ひとみ
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO