『JOCジュニアオリンピックカップ第38回全日本ジュニア選手権』は23日、新潟県・新潟市東総合スポーツセンターで各種目の準決勝・決勝が行なわれた。ここでは、中学2年生以下のシングルスのみで争われる「ジュニア新人の部」男女のダイジェストをお伝えする。
【男子シングルス】
準決勝に進んだ4人のうち3人が埼玉栄勢となった男子シングルス。そのなかで、ふたば未来学園からただ一人、ベスト4に進んでいた谷岡大后が栄光をつかみ取った。準決勝で角田洸介を12本、13本と圧倒した谷岡は、続く決勝で第1シードの沖本優大を2-0で撃破。2ゲームともに終盤まで競り合う激闘となったが、この勝負を22-20、22-20でものにして自身初となる全国優勝を果たした。
<優勝コメント>
谷岡大后(ふたば未来学園・福島)
「優勝できてうれしいです。決勝の序盤は自分のミスが多くなってしまいましたが、そこで踏ん張れたのがよかったですし、最後まであきらめなかったのが勝因。あとは、指導をしてくれた先生方と、一緒に練習してくれた先輩たちのおかげで勝てたと思います。沖本選手とは、全中でも対戦することになると思う。1回ではなく、2回勝てば自信になるので、また勝てるようにやっていきたいです」
◆男子シングルス・結果(23日)
▼準決勝
沖本優大(埼玉栄・埼玉)②〔21-11、21-13〕0●野口駿平(埼玉栄・埼玉)
谷岡大后(ふたば未来学園・福島)②〔21-12、21-13〕0●角田洸介(埼玉栄・埼玉)
▼決勝
谷岡大后②〔22-20、22-20〕0●沖本優大
【女子シングルス】
約1カ月前の全国中学校大会で3位に入った石岡空来(ふたば未来学園)が、全日本ジュニアの頂点へ駆け上がった。準決勝では、1年生で唯一ベスト4入りを果たした横内美音(青森山田)を12本、14本で退けて決勝へ。反対のヤマからは、遠藤美羽(小山第二)をストレートで破った岩戸和音(愛宕)が勝ち上がった。全中の準々決勝で対峙したばかりの2人の決戦は、ふたたび石岡に軍配。石岡は第1ゲームこそ18本で失ったものの、続く第2ゲームを8本で取り返すと、勝負のファイナルゲームは21-17で勝利。終盤の競り合いをねばり強く制して優勝を決めた。
<優勝コメント>
石岡空来(ふたば未来学園・福島)
「以前の自分だったらコートによってシャトルの飛び方が違うと焦ってミスをしてしまうことがあったけど、今日はリードされてもラリーしてねばって頑張ろうと思ってできたのがよかったです。今後の目標は、国内の大会では来年の全中で優勝すること。海外の大会に出場するときには、日本と違うバドミントンをたくさん学んで、国内の大会に生かしていければと思っています。将来の夢は、オリンピックで金メダルを取ることです!」
◆女子シングルス・結果(23日)
▼準決勝
石岡空来(ふたば未来学園・福島)②〔21-12、21-14〕0●横内美音(青森山田・青森)
岩戸和音(愛宕・北北海道)②〔21-19、21-17〕0●遠藤美羽(小山第二・栃木)
▼決勝
石岡空来②〔18-21、21-8、21-17〕1●岩戸和音
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳