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【世界選手権2019】桃田が有言実行の2連覇!<男子シングルス>

8月19日より開催されている『第25回世界選手権』(スイス・バーゼル)。大会最終日の25日は、各種目の決勝が行なわれた。ここでは男子シングルスの桃田賢斗とアンダース・アントンセン(デンマーク)の決勝をレポートする。

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桃田は、2ゲームを通じてわずか12ポイントしか与えず、38分で勝利。バーゼルに乗り込む前から「連覇したい」と口にしていたが、有言実行で頂点に立った。

「今日、コンディションが十分ではなかった。桃田と戦うには、ベストな状態でないと難しい」と試合後に振り返ったアントンセン。スタミナも残っている桃田に勝つには、一か八かでも攻めに転じるしかなく、それゆえミスを重ねていった。

最後はアントンセンのスマッシュを桃田がダイビングレシーブ。きれいにネットを超えて、ウイニングポイントとなった。

「点数的には抑えられたが、試合前は力が入って緊張していましたし、昨日は緊張であまり眠れなかった」と桃田は試合前の心境を吐露している。連覇がかかっていたからこそ、失うものがなかった昨年とはまた違う、心にしみわたるような喜びがあった。

「まだ林丹やリー・チョンウェイのようなレジェンドには近づけたとはまったく思っていない」と謙虚に話すが、世界最高峰を決めるこの1週間の堂々とした戦いぶり、登場するだけで観客を引きつける存在感は、十分に王者の風格を漂わせていた。

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原 淳

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