8月19日より開催されている『第25回世界選手権』(スイス・バーゼル)。大会最終日の25日は、各種目の決勝が行なわれた。ここでは女子シングルスの奥原希望とプサルラ・V.シンドゥ(インド)の決勝をレポートする。
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2年ぶりの優勝をねらった奥原だが、シンドゥのパフォーマンスに圧倒された。シンドゥは2年前の決勝で戦った相手。このときはフィジカル勝負の激戦を制したが、今回はあらためてシンドゥの進化を実感させられた試合となった。
「シンドゥ選手は手足が長いので、上からのショットはもちろん、ラリー途中でのタッチが速く、ラリー展開がすごく速くなる。そこに気をつけながらスピードを自分でコントロールできるようにしたかったのですが、シンドゥ選手のほうが一つも二つも上手だった」と奥原。
奥原の球をワンジャンプで処理するシンドゥの展開についていくことができず、ゲーム序盤から引き離された。
7-21、7-21というスコア、37分のあっけない敗戦に、「世界選手権という特別な舞台、決勝戦はもっと特別な舞台。結果も内容もこういう情けない形になったのは本当に悔しいです。シンドゥ選手にもそうですし、皆さんにももっといい試合を見せたかった」と奥原は涙声で話した。
なお、シンドゥは3度目の決勝進出にして初優勝。奥原はじめ、ジャパンOPでシンドゥを破っている山口茜など日本選手との今後の対戦も楽しみだ。
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳