8月19日より開催されている『第25回世界選手権』(スイス・バーゼル)。大会5日目の23日は、各種目の準々決勝が行なわれた。男子シングルスの桃田賢斗、女子シングルスの奥原希望はともに勝利し、準決勝に進出。メダル獲得を決めている。
桃田は、3回戦で西本拳太とファイナルの激戦を戦ったリー・ジジャ(マレーシア)を寄せ付けずに、21-12、21-8のストレートで勝利。第1ゲームからラリーで打ち合いながら、チャンスではスマッシュをラインぎりぎりに決めるなど、終始主導権を握って試合を進めた。
前の試合で渡辺/東野がファイナルで勝利したが、「(渡辺/東野が)第1ゲームを取られていたけれど、ファイナルに入ると信じて、ウォームアップのタイミングを遅らせた。予想通りの展開だったので、自分もリズムよく入れた」と笑顔を見せた。
「今日は思ったよりも楽に勝つことができました。昨日あたりからきつくなってもおかしくないところをスムーズに抜けられたので、力みなく明日試合に臨める」。連覇まで、あと2試合だ。
奥原は、何冰嬌(ヘ・ビンジャオ)に21-7、21-18のストレート勝利。金メダルを獲得した2017年以来2年ぶりの4強入りを果たした。
「相手はスピードの遅い選手でしたが、相手に合わせずに自分のスピードで戦おうと思って試合に入った」と奥原。第1ゲームを圧倒すると、相手がスピードを上げて対応してきた第2ゲームは後半に追われる展開になったが、逆転は許さず、逃げ切った。
「ここまでは自分が課題として取り組んできたことができていますが、ここからレベルが上がったら、思うようにさせてもらえないことも出てくると思う。そのときに、冷静に自分が主導権を握るプレーができるかがカギになってくる」と、4強入りにも先を見据えて表情を引き締めた。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳