8月19日より開催されている『第25回世界選手権』(スイス・バーゼル)。大会4日目の22日は、各種目の3回戦が行なわれた。ここでは女子シングルスの奥原希望、男子シングルスの常山幹太の試合をレポートする。
奥原は韓国の成池鉉(スン・ジヒュン)を21-18、21-13のストレートで下して、準々決勝進出を果たした。
奥原らしいラリーの展開から、競り合いの勝負どころでクロスカットを決めるなど、精度の高いショットが際立った。また、お互いに苦しくなる長いラリーで相手のポイントになっても、「自分よりも相手のほうが体力的にきつそうだった」と冷静さもあった。
第1ゲーム、19-18からロブをコート奥ぎりぎりに入れてゲームポイントを握ると、続くポイントは甘い球に跳びつき、スマッシュ。第2ゲームは余力を残した奥原が終始優位にゲームを進めた。
準々決勝に向けては「ここからが勝負だと思っています。ここから、またレベルが上がると思うし、気を引き締めて臨みたい」。その準々決勝の相手は、中国の何冰嬌(ヘ・ビンジャオ)だ。
常山は、世界ランキング9位のアンダース・アントンセン(デンマーク)に、21-23、18-21で敗れた。第1ゲーム、1-13という最大12点差から追い上げ20-20に持ち込む展開。「最初、相手の球のクオリティについていけなかった」と振り返ったが、ねばり強くラリーすることで活路を見いだした。
しかし、そこから競り勝てなかったのが痛かった。「心が折れました」と振り返ったが、第2ゲームも最後まで競り合いを見せたのは、タフな常山らしかった。
ランキング上位の相手に善戦も、「今日、勝ちたかった」と悔しさを口にした。
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳