8月19日より開催されている『第25回世界選手権』(スイス・バーゼル)。大会3日目の21日は、各種目の2回戦が行なわれた。ここでは、女子ダブルスの福島由紀/廣田彩花、髙橋礼華/松友美佐紀の試合をレポートする。
第2シードの福島/廣田は、世界ランキング20位のボロトワ/デフレトワ(ロシア)に21-7、21-13で勝利。「試合の入りは硬かった」と福島は振り返ったが、2ゲームとも終始、上からの攻撃力で相手を圧倒した。
ジャパンOPは8強、タイOPは2回戦敗退と上位進出を逃していたことについて、「相手に攻められ続けて、レシーブで守り切れていなかった」と反省。「そこをがむしゃらにでも返していく」と練習に取り組んできたという。「長い試合になれば、自分たちに分があると思う」とスタミナにも自信を垣間見せる。
世界選手権では2年連続銀メダル。当然、次こそはの気持ちは強いはずだが、「まずは明日、倒れてもいいという気持ちでしっかり乗り越えたい」とジャパンOPで敗れた相手に向かっていく。
第3シードの髙橋/松友も、世界ランキング36位のオーストラリアペアに、21-11、21-12で快勝。ペアとしては日本代表の中で最後に初戦に臨んだが、硬さを感じさせずに初戦を突破した。
相手を見ながらの冷静な配球やコンビネーション、ショットのバリエーションなどでゲームを掌握。「初戦にしてはいいプレーがたくさん出た」と二人ともが納得のプレーだった。
「昨日、今日と強い選手が負けている結果を見ていて、本当に気を引き締めないといけないという気持ちになった」と髙橋。世界選手権では過去6度の出場で2017年に銅メダルを獲得しているが、それ以外は3回戦敗退が4度、2013年は2回戦敗退と相性は決してよくない。「まずは16強の壁を壊したいというのが目標」と髙橋はいい、次戦でその目標に挑戦する。
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳