8月19日よりスイス・バーゼルで開幕した『第25回世界選手権』。大会2日目の20日は、各種目の1回戦残り試合および2回戦が行なわれた。ここでは、女子シングルスの髙橋沙也加、奥原希望の2回戦をレポートする。
髙橋沙也加(写真)は中国の韓悦(ハン・ユェ)との2回戦で、21-23、10-21で敗退。タイOPでベスト4入りと自身のプレーに手応えを得て臨んだ今大会、また相手には7月のインドネシアOPで勝っているということもあり、「勝ちたい」という気持ちが強かったという。「その気持ちの強さが先走り過ぎて、セーブできなかった」と敗戦後に悔しさをにじませた。
第1ゲームの終盤でゲームポイントを握られながら追いつき、逆に21-20と髙橋がゲームポイントを握った場面もあったが、これを決めきれなかった。
試合後、悔しい敗戦に目を赤くした髙橋だが、「いまは課題だらけですけど、この1年で克服していきたい。明日から切り替えて頑張りたい」と前を向いた。
2年ぶりの金メダル獲得をめざす奥原希望(写真)は、初戦の2回戦をストレートで勝利。世界ランキング33位のエフゲニヤ・コセツカヤ(ロシア)に対し、第1ゲーム中盤まで競り合いとなったが、以降はスピードを上げ、突き放した。
「想像以上に風があって、第1ゲームも第2ゲームも序盤は苦戦した」と振り返ったが、それでもさすがの修正力を見せた。「一戦一戦調子を上げていきたい」という奥原が次に対戦するのは、韓国の成池鉉(スン・ジヒュン)。
「ここからは一気に(対戦相手の)レベルが上がるので、いま、取り組んでいることを世界のトップに通用するのかを試しながらプレーしたい」と奥原らしい意欲を見せた。
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳