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【世界選手権2019】桃田、西本は3回戦へ。大堀はファイナルの激闘!<男女シングルス>

8月19日よりスイス・バーゼルで開幕した世界ナンバーワンを決める『第25回世界選手権』。大会2日目の20日は、各種目の1回戦残り試合および2回戦が行なわれた。ここでは、女子シングルスの大堀彩、男子シングルスの桃田賢斗、西本拳太の試合をレポートする。

大堀彩は昨年の銅メダリストの何冰嬌(へ・ビンジャオ)と対戦。第1ゲームは、実力者の攻撃力とテクニックに圧倒されたが、第2ゲームで「私は先ばかり見てしまうクセがある。今日は、2ゲーム目に入ったときに“とにかく、このゲームだけ取ろう”と目の前のゲームだけに集中した」とファイトを見せた。長いラリーで相手のミスを誘い、またレシーブで相手の攻撃をしのいでリードを奪い、20-15。そこから3ポイント連取を許したが、最後は気迫のショットでゲームポイントをものにした。

「体力的な不安があった」というファイナルは、スピードを上げてきた何冰嬌に突き放されたが、「“もっとできた”という感じはなく、いまの実力は出し切ったと思っている」と大堀。敗戦にも、得た手応えに納得の表情を見せた。

桃田賢斗(写真)は、世界ランキング87位のスペイン選手をストレートで破って、順当に3回戦進出を決めた。終始、自分のペースで試合を掌握した桃田は、「昨日と同様ネット前の踏み込みもよかったですし、上からの球もいい手応えがあった。ストレスなく試合ができた」と笑顔。ここまでランキング下位の選手に苦戦することなく快勝を続けているが、「1球1球集中してプレーをしていくのがテーマ」と慢心はない。

3回戦で対戦する可能性のあった林丹が、インドのプラノイ・H.S.に敗れ、対戦がかなわなくなったことについて「対戦したかったという気持ちがあったので、少し残念ですが、それがトーナメント」と語り、「しっかり対戦する選手に対する対策を練りたい」と2日後の3回戦に向けてコメントした。

ファイナル、76分のタフマッチを制して「疲れました。でも勝ててよかった」とほっとした表情を見せたのは、西本拳太。

対戦相手の王子維(ワン・ツーウェイ)は、ジャパンOP直後のタイOPで諶龍(チェンロン)を破るなど上り調子ということもあり、「警戒していた」と西本。第1ゲームは互いにスマッシュ、プッシュで攻撃し合って23-23。王のミスを誘った西本が2ポイント連取で第1ゲームをものにしたが、第2ゲームは王が奪い返す。

ファイナル序盤は王にリードを許す展開となったが、「ファイナルの最後(チェンジエンズ後)のコートが少しだけシャトルが飛ばないほうなので、序盤でなんとかついていければ」と我慢し、その思惑通りの試合展開に持ち込んだ。最後はスマッシュを決めて、フィニッシュ。3回戦では、マレーシアのリー・ジジャと対戦する。

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原 淳

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