8月19日に開幕した第25回世界選手権(スイス・バーゼル)。大会初日は各種目の1回戦が行なわれ、世界の頂点をめざす日本代表選手らが登場した。ここでは、戦いを終えた選手たちの試合後のコメントを紹介しよう。
◆放送予定
常山幹太
1回戦:パブロ・アビアン(スペイン)に2−0で勝利
すごく、緊張しました。相手の選手は(派手なガッツポーズなどで)会場のみんなを味方につけるパフォーマンスがうまい選手なので、惑わされないように気をつけていました。1ゲーム目は、ラリーの中から仕掛けていきましたが、クロス球を読まれていて悩まされました。最後は、相手が後ろから前に来るダッシュ力がないので、相手に攻めさせて崩れるのを待っていました。
2ゲーム目は、クロスを使わずに上からはストレートにスマッシュを打ったら相手が取れなかったので、試合を優位に進められました。前回大会は、すごく悔しい負け方(※マレーシアのダレン・リュウに20-22、23-21、20-22の激戦で敗れて4強入りを逃した)をしたので、そういう負け方をしないことと、昨年以上の結果を出せるように一戦一戦、頑張りたいです。
西本拳太
1回戦:カルレ・コルジョネン(フィンランド)に2−0で勝利
すごい緊張感がありましたが、よいリズムで序盤に入れたので、2−0で勝てたのだと思います。持ち味の攻撃やスピードのあるラリーを実践しようと思った中で、うまくかわされる場面もありましたが、何とかしのぎ切れてよかったです。
昨年とは少し違う緊張感です。昨年超えられなかったベスト16にまずは明日並んで、一つでも多く昨年の自分を超えていきたいです。(準々決勝で桃田賢斗と対戦する可能性があるが?)やりたいですね。この場でというのは、日本でやるのとは違うので。桃田選手は順当にいけば勝ち上がってくると思います。自分は、苦しいときもあると思うけど、そこに向けての目標をぶれることなくやっていきたいです。
権藤公平(奥)/栗原文音
1回戦:王齊麟/程琪雅(台湾)に0−2で敗戦
権藤 合宿中に(コーチの)ジェレミーさんから「ラリーで速い球ばかり打っている」といわれて、強弱をつけたドロップを打ったり、ハーフスマッシュを打ったりという練習の成果は、少しは出たと思います。(追い上げた1ゲーム目の後半は?)スマッシュと緩急をつけて、コート内で相手を前後させることができていたと思うので、スマッシュを決めたり、自分がスマッシュで崩して栗原さんに決めてもらう形ができたりしていたのは、良かったと思います。ただ、1試合を通じて、そのパフォーマンスを出せるようにしたいです。
栗原 合宿の中で、どうやっていい球を作るかとか、形もすごくよくなってきていました。でも、前日練習でもうまくいっていたのに、試合のコートに入ると弱気になって、何が何だか分からない状態になり、悔しい試合でした。練習の中で権藤君が緩急を使ってスムーズに動きやすいように球を作ってくれていて、今日の試合の中でもたくさんあったので、私がそれを確実に決めることを課題にしたいです。強気で試合をできるように頑張りたいです。
取材・構成/平野貴也
写真/BADMINTONPHOTO、菅原淳
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MS=男子シングルス、WS=女子シングルス、MD=男子ダブルス、WD=女子ダブルス、XD=混合ダブルス