8月19日に開幕する第25回世界選手権(スイス・バーゼル)。大会前日の18日には、会場となるセント・ヤコブホールで記者会見が行なわれた。会見には今大会の注目選手が出席し、日本からは男子シングルスの桃田賢斗、女子シングルスの奥原希望、そして女子ダブルスの松本麻佑、そしてパラバドミントンの世界選手権に出場する山崎悠麻がそれぞれ今大会の意気込みを語った。ここでは、日本選手のコメントを紹介しよう。
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桃田賢斗
(前回大会優勝)
(優勝した)昨年との違いは、第1シードかそうでないか、というだけです。自分のやることはベストパフォーマンスを出すことだけなので、そこは変わらずにチャレンジしていけたらと思います。
(勝ち上がるポイント、相手などは?)誰とかではなく、初戦から自分の納得のいく試合ができれば、自信を持ってプレーすることができて、結果もついてくると思う。相手は関係なく、自分のプレーをできるように集中したいです。
大きな大会は緊張すると思うけど、こういう場面での戦い方を考えながらプレーして、この大会で結果を残すことができたら、多分、来年につながるし自信になると思うので、一つひとつどん欲に勝ちにいきたいです。
奥原希望
(2017年優勝)
バーゼルも初めてですが、スイスにくるのも初めてです。スイスといえば『(アルプスの少女)ハイジ』の村というイメージがあるので、何かハイジらしいものに触れられたらいいかなと思って、ワクワクした気持ちできました。ヨーロッパらしい、自然も豊かで、空気もすごくきれいな街。今朝、散歩をしたけど、すごく気持ちよく過ごしやすい国だなと感じました。
世界選手権は、五輪に代わる年に一回の大会という意味では特別。ただ、私の中では、いまのところあまり特別と感じていないし、思ってもいません。一戦一戦、いつもの大会と同じく、自分らしく全力を出せればいいかなと思っています。
(会場の感触は?)最近のバドミントンの会場はエアコンが効いていて、風があるのが当たり前。でも、今回はエアコンがないので風が少なく、そこは、どの選手もやりやすい環境だと思っています。
松本麻佑
(女子ダブルス/前回大会優勝)
昨年は、初出場で初優勝することができましたが、今年も同じ舞台で戦えることに誇りを持って、自分としっかり向き合って戦い抜けたらいいかなと思っています。
(代表争いにおいても大事な大会)最近は、海外の選手にあまり勝っていなくて、自分たちとしては改善策をしっかり練って、この大会に臨んでいきたいという気持ちがすごく強くあります。何とか自分たちの戦いをしっかりぶつけていければいいかなと思っています。
山崎悠麻
(パラバド世界選手権出場)
(健常者の大会と同時開催だが?)日本の(健常者の)バドミントンは、いま、特にどんどん追い風に乗っている状態。私たちもしっかり乗っていって、刺激をもらいながら、私たちのプレーも刺激を与えられるように頑張っていきたいです。(パラバドの)世界選手権は、2020年東京パラリンピック前では、世界のたくさんの選手が参加する最後の機会。東京に出場するためにも必要な大会で、いい結果やプレーが出せれば、(パラリンピックに)つながっていくと思うので、まずは自分のプレーを楽しみたいです。この場に私も居合わせることができて幸運。ベストパフォーマンスでいい結果を残したいです。
(今大会は)シングルスとダブルスにエントリーしているので、ダブルスで特に金メダルを持ち帰りたいと思ってます。準備としては、ダブルスのローテーション、回る動きを取り入れて、やっと形になってきたという状態。ここで、どれくらいいけるか確認して、そこからさらに発展させて2020年東京パラリンピックに向かいたいです。
取材・構成・写真/平野貴也